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5月は場面緘黙症啓発月間

 ゴールデンウィークも終盤となり、今日は、5月が場面緘黙症啓発月間ということで、何度も同じことを書いているように思えますが、今一度この症状を知ってもらうべく、記事を書きます。

 まずは、場面緘黙症がどんな症状かというと、場面によって(例えば家の外などで)話せなくなったり動けなくなったりする症状のことです。それをじる」という漢字と「黙る」という漢字で表しています。

 先ほども書いた通り、この症状はまだ世間には認知されていません。「かん」と打って、「緘」と出てくるまでも結構時間がかかりました。そんな症状です。

 話すことができないのは想像がつきそうですが、もう1つの症状、「動くことができない(緘動といいます)」を少し説明しようと思います。

 緘動は、場面緘黙症なら絶対にあるというわけでもなく、個人個人で程度や状態に差があると思うので(全くない人もいます)、ここからは私の経験と調べたことを書くことになります。偏った情報になるかもしれませんがご了承ください。

 まず、場面緘黙症の人は脳の扁桃体へんとうたいという場所が敏感で、不安になりやすいとされています。「動けない」ことは、主に不安な場所などで起こります。私の場合だけではないですが、場所でいうと、人が多かったり、昔不安な体験をしていたり、人によっては家から一歩出ると動けないという人もいます。

 私が経験したところだと、幼稚園に入りたてのときにみんなと一緒にお弁当が食べられなかったり、中2のときに部活の体育館の目の前まで行っているのにそこから動けなかったり、あとは高専にいたときと今、教室に入るのは誰かに押してもらわないとできません。

 そういう場合では、私は誰かの催促がないと動き出せません。1時間でも2時間でもずっとそこにいることになります。首が痛くなるし、足に血液が滞って、頭がくらくらします。何回でも書いていることですが、もし身近にそんな人がいたら、決して馬鹿にしたりせず、少しでもいいので声をかけてあげてください。

 前回の経過報告に書いたことですが、「喋れない」というだけで人間的に下に見られることだってあります。でも。

場面緘黙症という共通点を持った仲間に伝えたいのは、あなたは1人じゃないよということです。

 絶対に、助けてくれる誰かがいるし、いつかきっと話せるようになるからきっと大丈夫です。

 しかし、この症状を持っている人は自分では動き出しにくいのが現状です。そして、動き出したとしても、周りの支えがないと、克服するのは難しいです。私も、たくさんの先生に助けてもらって、やっと声を出せた感じでした。

 当事者の方に伝えたいのは、「1人じゃない」ことでしたが、周りの方に伝えたいのは、辛抱強く、諦めないで、当事者の方を支えてあげてほしいということです。それは場面緘黙症を知っていないと難しいです。なので、

場面緘黙症を知ってください。

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