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うつ病?自律神経失調症?精神疾患あれこれ

うつ病になって教師を辞めた男の話②

「せんせー、なんで勉強なんかしないといけないの?歴史とか昔のことだし、数学も、足し算引き算掛け算割り算できたらよくない?」

学校で、めちゃくちゃ聞かれる質問です。
僕は大体、
「(例えば野球部なら)好きな運動するにしても、バッティングの練習とか、ボール投げる練習、そもそも体を鍛えるために基礎錬からするじゃん?あれと同じで、勉強も、頭の中のいろんなところを鍛えんといけないから、いろんな勉強をするんよ」
みたいな感じで答えます。
うーん、今は上手に説明できないな。大体子ども達には納得してもらえるような説明になるんですけどね。

病気も、目に見えるようなものばかりじゃないわけです。
心の病気ともなれば、それはもう特に。
内臓疾患とかもまぁ、そうですよね。
目に見えるものだけが真実ではない。

それでも、「内臓に不具合が」とか、「最近視力が」とか、そう言われれば、みんな納得してくれる。
それなのに、

「朝起きて、ワイシャツに着替えると吐いちゃうんです」
「この時間になると目まいがするんです」
「この授業になると、手が震えるんです」

というと、
「・・・は?」
って言われるんです。

でも、そういう症状だったんですよね、僕の場合。
しかも、学校に働きに行く平日だけ。
「新型うつ」って言われてました。
都合がいいように見えますよね。
夕方から夜は平気だし、土日は元気だし。
信じてもらえないですよね。
でも、そういう病気だったんです。

精神疾患には、いろいろあります。
本当に十人十色。
僕がはじめに言われたのは、「自律神経失調症」です。
で、頑張って頑張って、最終的に「うつ病」という診断になって。
ほかにも、「統合失調症」とか、「パニック障害」、あと、「燃え尽き症候群」っていうのもありますよね。
急に何もやる気が起きなくなる。すごく頑張っている人ほどなりやすい、といわれます。
じゃぁ、燃え尽きない人は頑張ってないってのかよ?
なんて言われてもしょうがないですよね。

「うつ病」と診断されたときにも言われました。
「性格が真面目すぎです。真面目に考えすぎです」と。
「色んなことに、そんなに気を使わなくていい」と。
じゃぁ周りの人が真面目じゃない、考えてないのか?と。

そうじゃない。そんなこと絶対ないし、一切思ったこともない。
でも、仕事のある日の朝、激しい頭痛がする。
ワイシャツを着ると吐く。
車に乗って学校へ行っていると吐く。
なんとか学校へ行っても、目まいがする、手が震える、何もしてないのに汗が出てくる、涙が出てくる。
そんな感じです笑

無理をすればするほど、症状は重くなり、最終的にベッドから起き上がれなくなります。

「気の持ちようだよ」
「がんばって」
「どうしてそうなるの?」

言わないであげてください、とまでは言いませんが(本当は言わないでほしいですが)、
何がその人を苦しめているのか、想像してみてください。
「心が風邪をひいている」
精神疾患のことを、そう言う人がいました。
怪我とか、体の病気と同じなんですけどね。

そして今苦しい思いをしているあなた。
今あなたが何で苦しい思いをしているのか。
考えすぎないでください。
大変だと思いすぎないでください。
なんで自分はこんなことになってしまうんだろうなんて考える必要ない。

僕は今、元気です。

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