見出し画像

指定校推薦で合格した方へ。塾講師になりたいなら絶対共通テストは頑張って

去年執筆した関連記事



 最近、色々な繋がりの人から高校の指定校推薦の合格者が出そろったという話を耳にします。
 よくよく考えると、もう塾講師でないのになぜそんな情報が入ってくるんだと言われると、確かに変な話ですが、話すと長くなりますので、その理由は割愛させて下さい。

 話が反れましたが、見事に指定校推薦合格を勝ち取られた皆さん、おめでとうございます。日々コツコツと頑張って来られた皆さんの努力の成果だと思います。繰り返しになりますが、本当におめでとうございます。

 さて、指定校推薦合格者は真面目な方が多いでしょうから、きっと大学入学後は塾講師のアルバイトを希望している方も多いのではないでしょうか。

 実は私もその一人で(私が真面目かは別として)、大学入学後は塾講師のアルバイトを探しました。しかしながら、現実はそう甘くありませんでした。

 指定校推薦。塾講師のアルバイトを探す際、この事実は結構重く乗りかかりました。少なくとも私にとってはそうでした。

 まず、私の基本情報は以下の通りです。

大学:私立文系
バイト応募数:3校(集団塾・個別進学塾・個別補習塾)
バイト合格数:1校(※2校)
※自宅から1時間かかる校舎ならば採用可能と言われたが、距離の問題及び交通費の支給上限を超える(交通費が一部自分持ちになる)ことから辞退した。先方の断り文句であった可能性も否定はできないため、括弧とした。

 その上で、3校中2校で大学入学方式を尋ねられました。お察しの通り、指定校推薦と言うと、先方はあまり良くない反応をします。

 なぜ採用担当者は指定校推薦を嫌がるのでしょうか。
 私が納得のいかない顔をしていたのでしょう。ある面接担当者がご丁寧に教えてくれました。その理由を要約すると、①大学受験を経験していないことと②学力に不安があることだそうです。

 ①についてはどうしようもありません。面接担当者に、生徒に一番重要となる受験直前期のリアルなメンタル管理方法や勉強内容を話せる人材が欲しいと言われたら、反論の余地がありません。そういった経験を全くしていないのは事実ですし、体験談を語れる人材が欲しいという点もごもっともですから。

 一方で、②については今からいくらでも変えることができます。なぜなら、これから共通テストがあるからです。
 私は同級生に負けたくなかったため、たまたま共通テストで7科目82%取得していましたので、これを面接担当者に学力を尋ねられた際に証明する指標とすることができました。

 また、塾講師は①面接②試験という2段階選抜で採用されることが多いため、共通テスト関係なく高校の勉強を続けることが塾講師となることに繋がります。

 そういったわけで、指定校推薦で既に大学入学が決まった方であっても塾講師のアルバイトを始めたいならば共通テストに向けて頑張ることに意味は大いにあります。もし、塾講師を目指している方がいらっしゃいましたら、共通テストの試験勉強を頑張って損することはないと思います。



余談

 では、なぜ共通テストを頑張ったのにお前は苦戦したんだと言われることでしょう。その理由は3点挙げられます。

 1つ目はコロナ禍です。当時、飲食店バイトの雇用状況が不安定となったため(友人によると、早上がりを命じられたりシフトを減らされたりしたそうです)、一度コマに入れれば当該学期の間は給料が安定して入る塾バイトに学生の応募が集中しました。
 具体的に、ターミナル駅が最寄りの校舎では倍率が10倍ほどになったところもあったそうです。
 今は当時よりもアルバイトの求人総数が増えていますから、塾バイトの競争率は当時より低いと思います。

 2つ目は私が私立文系であることです。自分から発言しない限り、私立文系=国語・英語・社会のみ指導可能な人材と見なされます。
 一方、どこの塾も英語・数学を指導できる学生を求めているため、私立理系ないし国立文系・理系が優遇されます。
 したがって、私立文系は一番不利な属性ですし、英語のみならず数学にも自信がある私立文系生は面接の際、その旨をはっきりと述べた方が採用につながります。
(英数どちらも指導できないとなると、かなり不利です)

参考:塾内の科目別講師の需要
英語・数学>>理科・国語>社会

私の経験より

 3つ目は塾バイトを探す時期です。私は大学を機に上京してきた身だったため、新生活に慣れてから塾バイトを探しました。しかし、これがいけませんでした。
 というのは、塾のシフトは毎学期始めに組まれます。そのため、塾講師の求人は学期の合間、すなわち、小中高の長期休み中に多く出されるのです。
 特に、春休み期間は進級・卒業の季節のため、大学4年生の就職はもちろん、学業に専念する目的やキャンパス移動を理由に多くの学生講師が辞めていきます。
 それゆえ、塾側は春休みから4月頃にかけて人員を補充するのです。

 ここで、私は5~6月頃に塾バイトを探していました。この時期には既に講師の補充は終わっています。そのため、新しく生徒が入塾した塾や急遽先生が辞めてしまった塾でない限り、採用する必要がありません。最終的に採用された校舎でこの事実を伝えられましたが、私は一番最悪な時期に塾バイト探しをしていたようです。

 ゆえに、特に上京してきた方は忙しいかもしれませんが、新1年生で塾講師をやってみたい場合、入学後早めに応募する方が採用される確率は上がると思います。


自著の宣伝

世界史の参考書を出版しました!


サポートを頂けるのも嬉しいですが、スキ・コメントをして頂けるとすごく励みになります!