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病があっても自分らしく

乳がんの検診にひっかかり、精密検査をして、ステージゼロの乳がんと診断されました。必死に心の準備をして、検査結果を聞いたので、ショックはありませんでした。それにステージゼロなんて、早期中の早期です。周りには医療に詳しい友人がちゃんといたので、適切なアドバイスをもらい、自分でも調べて、そのアドバイスの妥当性を確認しました。それはとても「正しい」プロセスなのですが、それでもつらいことはつらいのです。がんの報告をしても案外身近な人が思いやりを示さなかったりしました。その時は我慢したのですが一か月くらいして、冷静になってから、そのことに対する不快感を本人に伝えてみました。一方で、すごく優しくしてくださる方もいます。自分のことのように話を聞いてくれて、自分の勤め先の上司にわたしのがんの話をしたら、玉川温泉の北投石をもらったと渡してくれた方もいました。玉川温泉は秋田の有名な温泉で、北投石はその温泉のエッセンスのつまった石です。いただいてから何かにつけて握りしめています。
がんになっても自分の価値は変わらないと思っていたのですが、今は、治療やいろいろ経験する感情を、自分らしく、自分磨きにできればいいなと思っています。がんの診断を受けてから、こんなにつらいことがあるんだ、とか、こんなに嬉しいことがあるんだ、と「発見」ばかりです。こういう経験はなかなかできることではありません。マイペースに自分らしく、体を大切に困難に向き合っていきたいです。

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