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南紀熊野 奇岩巡り② 「瀧の拝」

「一枚岩」を後にして、次に向かったのは「瀧の拝(たきのはい)」。
移動時間は車でほんの20分ほどなのですが、途中、いきなり大粒の雨が降ってきました。雨脚は次第に強くなり、道が真っ白になって見えなくなるくらい。

ありがたいことに「瀧の拝」の駐車場に着いた時には小やみとなり、雲の間から陽が差してきました。
次第に青空が広がりつつ、まだ大粒の雨がパラパラと落ちてくるという不思議なお天気の中、「瀧の拝」へと歩いて向かいました。

「瀧の拝」は私の大好きな場所で、訪ねるのは三度目。
無数のポットホール(岩穴)が広がるさまは、まるで異国のようで、どれほどの歳月を経てこの風景が生まれたのかと思うと、思わずため息がこぼれます。

今回も、まずは橋のたもとの「金ぴらさん」のお社にご挨拶。
このお社の前には急流が走り、ごうごうと激しくしぶきを上げて流れる水は恐ろしいほどです。

橋を渡った先には川へと降りる階段があり、実際に奇岩の間を自由に歩くことができます。平坦なところもあれば、高低差がある難所もあり、ダンジョンをゆく冒険者の気分。
見るだけではなく奇岩を体感できるのも「瀧の拝」の魅力です。

ただ、足をすべらせ淵に落ちれば一巻の終わりなので……雨の後だけに、かな~り注意して歩きました。

(~「那智の滝」へと続きます)


神社仏閣をとりまく鎮守の森を守りたいと思っています。 いただいたサポートはその保護への願いをお伝えし、参拝の際、奉納させていただきます。