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読書日記236 【葬送のフリーレン】

アニメが今秋から始まってもう7話……感想を書こうと思っていて、もうひと月経っているのは歳のせいなのか?この哀愁漂う作品にめぐり逢ったのは必然か?はたまた偶然なのか……

「週刊少年サンデー」(小学館)で連載中、山田鐘人(作)とアベツカサ(画)による漫画『葬送のフリーレン』ファンタジー漫画を読んでこんなにも感動したのは、風の谷のナウシカ以来だったように思う。少し休載していたらしいけど再開されたとのこと。

コミックスは既刊11巻ですでに累計発行部数1100万部をていてていて、そして2021年には「マンガ大賞2021大賞」「第25回手塚治虫文化賞」の新生賞を受賞している。



1.あらすじ

勇者ヒンメルとパーティのメンバーである魔法使いフリーレン・僧侶ハイター・戦士のアイゼンによって魔王が倒された“その後”の世界が描かれている。ドラクエのエンディングのような設定から物語がスタートする。

フリーレンはエルフであって長生き、勇者であるヒンメルは人間であり寿命がある。10年の捉え方の感覚がそもそも違うところから物語が始まっていく。そして勇者ヒンメルは老いて亡くなる。そしてフリーレンは泣く「なぜ泣いたのか?」フリーレンヒンメルハイターの気持ちを知るために旅を始める。

今まで書かれなかったかもしれない「哀愁」が書かれている。「後日譚ファンタジー」というジャンルってあったかな?と思うと盲点だったなと思ってしまった。魔王はいなくなったが、魔族は存在しフリーレンはその戦いにも巻き込まれていく……


2.アニメ化

毎週金曜夜11時 「FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)にて放送。日本テレビ系全国30局ネットで放送予定。

ほとんどの動画配信が1時間後には配信を始めるので見るのは問題はないかもだけど、毎週楽しみにしている感はあります。


「葬送のフリーレン」が、いよいよファン待望のTVアニメ化!
主な制作スタッフ陣は、監督は『ぼっち・ざ・ろっく!』のヒットが記憶に新しい斎藤圭一郎。
シリーズ構成は鈴木智尋(『ACCA13区監察課』)、キャラクターデザインは長澤礼子(『takt op.Destiny』)、
音楽はEvan Call(『ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン』)が担当。
そしてアニメーション制作は『ワンパンマン』や『Sonny Boy -サニーボーイ-』など
バトルアクションから叙情的なドラマまで幅広い作品を世に送り出すMADHOUSE。
そして主演となるフリーレン役の声優は、『SPY×FAMILY』のアーニャ役など、多彩なキャラクターを確かな演技力で表現している種﨑敦美。
「葬送のフリーレン」が、アニメとなってどんな魔法を見せてくれるのか―。

アニメ『葬送のフリーレン』公式サイトより

3.主題歌

オープニング曲

YOASOBI「勇者」


Ayaseさんの作る楽曲の軽快さというかボカロ曲にのせた独特のサウンドが多展開する音楽がアニメに合うのと、アニメに合わせて歌詞を書いて更にikuraさんのボーカリストとしての上手さ。昔のアニソンが悪いわけじゃないけど、クオリティーの高さを感じる。

エンディング曲

milet「Anytime Anywhere」


miketさんはハスキーボイスで何を歌っても個性があるけど、本当にエンディング曲としてはいい哀愁があります。

感想……

近い作品としては、『鋼の錬金術師』を想像してしまった。しばらく僕をファンタジーの世界にいさせてくれる作品。エモさというか哀愁に極振りしてくれた部分が、なぜか年配の社会の戦いが終わる人たちに響いているのか同世代(50歳前後)の中高齢者に評判がすこぶるいいらしい。

「オヤジホイホイ」とはよく言ったもので、歳をとっていくと感情的な部分を制御できるようになる(完成・未完成関係なく)人が増えてくる半面、異様なまでに感情を(特に怒りを)ぶつける人間も増える。(Twitter(x)で炎上している人の大半は中高齢に位置する感じがする)

更年期障害と一括りにはできない「何か」みたいなもの動いているのだろうけど、そこがなぜかもう「相容れない壁」のようなものを社会の中につくりだしていく。若い世代はそれをも取り込もうとするキャパシティーがあるけど、年寄りにはあきらめに似たものしか残らない。

冒険はもう終わってしまったんだと息を大きくはく……そして少しため息をつく……そんなときに読んでいて「哀愁」を感じる作品。(まとまりがなくすいません)

まだ連載中なので楽しみに読んでいきたいと思います。


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