kuucoro

読書が好きで本の感想文(読書日記)を書いています。ちょっと読書日記も増えてはきています…

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読書が好きで本の感想文(読書日記)を書いています。ちょっと読書日記も増えてはきています。共有できる作品ありましたら、読んでみてください。つい最近、エッセイも書いています。

最近の記事

散歩に最適なポッドキャスト3選

この頃ダイエットを始めた。若いころはジムで激しい運動をすると食事制限をしなくても普通に痩せていたのだけど、50歳を超えてしまってランニングをするだけで膝に痛みを感じるようになってしまった( ノД`)シクシク… とにかく美味しいものを食べて自堕落な生活をしていたつけだとは思う。10年前に比べると18㎏ほど太っていた。それで食事制限と膝に負担をかけないように散歩を朝に始めた。 2㎞ほどを30分ほどで、大雪が降らない限り毎日散歩をしている。最初は音楽を聴いたり、最近広告の多いA

    • 読書日記242【生きるとか死ぬとか父親とか】

      冒頭 ジェーン・スーさんのエッセイ。「ジェーン・スー」と聞いて、誰?と思う人 も多いかもだけど、ラジオとかポッドキャストとかでは有名な人だし知ってる方も多いと思う。 ただ僕は実はつい最近まで著者の履歴も知らずに純粋な日本人だということも知らなかった。ポッドキャストで父親の話をしたり、エッセイに父親や家族のことをよく載せたりしているので有名な作家の娘ぐらいに思っていた。 エッセイを読むようになって父親が宝石商をやっていて財をなした人で、母親は著者が若くして他界していてい

      • エッセイ【書かないという病……】

        この頃、udemyで「シナリオ入門レクチャー」を習っている。(udemyの広告ではないし、正直にいうと選ばないとホントにくだらないレクチャーが多くてびっくりする。料金もいきなり90%安くなる期間があったり……。ただそこがわかっているからか返金可能なのでくだらないレクチャーは返金する手間を惜しまなければ有意義です) その講師の方が「最初にシナリオを書くなら手書きがいいです」と教えてくれる。ふむふむとレクチャーを聴いていると、200字詰めの原稿用紙に(シナリオ専門の原稿用紙でそ

        • 京極夏彦という作家

          ミステリーとサスペンスの違いってなに?と聞かれることは少ないけどハッキリと答えがある。ミステリーは犯人がわからないままストーリーが進んでいくのに対してサスペンスというのは犯人がわかっている状態でハラハラドキドキさせるというに言われる。倒叙ミステリーとかもあるので中々分類は難しいけど、京極夏彦さんの作品は本格派ミステリーという言葉がピッタリとあう。 フリーのグラフィックデザイナーとして生計を立てていた京極夏彦さんが、バブルがはじけて仕事が減り、企画書を書く中で書いた小説という

        散歩に最適なポッドキャスト3選

          読書日記241 【PLUTO プルートゥ】

          浦沢直樹さんの作品。原作は手塚治虫のアトムの「史上最大のロボット」になっている。AIだとか産業ロボットや業務ロボットなどが僕らの生活を助けていく今の世界の何十年も前に「ロボットとは?」を問うた作品。 原作である鉄腕アトム 1951年から連載を開始している手塚治虫先生の作品で、それから続くロボット作品の初期の作品になっている。ガンダムを作ったサンライズは虫プロというアニメ会社の社員の有志が制作した会社なので、なんか因縁を感じる部分もある。 「史上最大ロボット」という作品が

          読書日記241 【PLUTO プルートゥ】

          エッセイ 【今年の総括……】

          今季のドラマというか、今年ドラマをあまり見れなかった理由にの大御所が書いた小説がある。今年最初は村上春樹さんの『街とその不確かな壁』があるし、後半では京極夏彦さんの『鵼の碑(ぬえのいしぶみ)』がある。小説がエンターテイメントなんだと改めて感じさせてくれる2冊が僕の今年の睡眠時間を減らしていた。 京極夏彦さんの作品は本当に長いので格闘中となっている。僕は理解力が悪いのか何回か読まないとうまく体に入っていかないところがある。『百鬼夜行』のシリーズ最新作なので前の作品もとなると話

          エッセイ 【今年の総括……】

          読書日記240 【方舟】

          夕木春央さんの作品。この作品を読むまで知らないかったと思ったらデビュー間もない方だったらしい。レビューや内容紹介などで書かれているけど『トロッコ問題』というのがベースになっている。 トロッコ問題とはトロッコ列車が暴走する。Aさんはトロッコのレール切り替えのところにいる。そもそもトロッコ列車は先の5人をはねてしまうレールを切り替えると5人に暴走したトロッコはなねないが切り替えた先のそもそもはねられなかった関係のない1人に被害がおよぶ。さてAさんはどうする? といった問題で答

          読書日記240 【方舟】

          読書日記239 【とわの庭】

          小川糸さんの作品。物語の温和な入り方と題名である『とわの庭』に惹かれて読み進めていくと、大どんでん返しがある。 帯に書いてある「生きるってすごいことなんだねぇ」と納得してしまう内容で、ちょっと考えさせらる。それが全体的なテーマにもなっている。 前作の『ライオンのおやつ』のときもそうだけれど、こう結論づけしたいから、あえて1人称で書いているところがある気がする。 著者経歴 山形県山形市に生まれる。1992年に清泉女子大学に入学と同時に上京。卒業後マーケティング会社に就職

          読書日記239 【とわの庭】

          読書日記238【そこのみにて光輝く】

          佐藤泰志という作家をそもそも知っている人も少ないと思う。映像化されたり、亡くなってからだいぶ経って人気が少しでたんだけど、当時は村上龍や村上春樹・中上健次など有名作家と並び評されていました。著者の故郷である函館市を舞台とした作品が多い。 この作品も綾野剛主演で菅田将暉や池脇千鶴など名優で映像化された。ただ著者は1990年に41歳をいう若さで自らこの世を絶っている。この作品は三島由紀夫賞にノミネートされた。芥川賞にも5作品ほどがノミネートされながら芥川賞は受賞していない。

          読書日記238【そこのみにて光輝く】

          読書日記237【人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした】

          大木亜希子さんの作品。やたらと長いタイトルとちょっとやらしさが目につくタイトルで面白そうなのに読まなかった本の一つだった(すいません……) 援助交際?ともとれるタイトルを自分自身でつけたwebライター的な人目を引き付ける部分と小説家のようなうまい文章が書ける著者の精いっぱいのタイトルだったんだと読み終わった後に妙に納得をしてしまった。 元アイドルという肩書きにしてはすごく文章がうまい。それは色々な著名人が認めていてBISHのセントチヒロチッチとか色々なアーティストがべた褒

          読書日記237【人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした】

          エッセイ 【不思議な話】

          10年ぐらい前に『世にも奇妙な物語』のドラマの中で『相席の恋人』という作品があった。タイムスリップのSFの作品で主人公である女性(倉科カナ)がいつもいく喫茶店でコーヒーを飲みながら本を読んでいると、未来から来たという旦那さん(宇津井健)に会うというといった内容。(今でもGoogle検索で「相席の恋人」と検索するとでできます) このドラマをなぜか友達の家族と一緒に観ていたときに友達の奥さんが「このドラマの原作を読んだことがある」と突然言い始め、それが本当に合っていたのと、原作

          エッセイ 【不思議な話】

          読書日記236 【葬送のフリーレン】

          アニメが今秋から始まってもう7話……感想を書こうと思っていて、もうひと月経っているのは歳のせいなのか?この哀愁漂う作品にめぐり逢ったのは必然か?はたまた偶然なのか…… 「週刊少年サンデー」(小学館)で連載中、山田鐘人(作)とアベツカサ(画)による漫画『葬送のフリーレン』ファンタジー漫画を読んでこんなにも感動したのは、風の谷のナウシカ以来だったように思う。少し休載していたらしいけど再開されたとのこと。 コミックスは既刊11巻ですでに累計発行部数1100万部をていてていて、そ

          読書日記236 【葬送のフリーレン】

          読書日記235 【あの花が咲く丘で君とまた出会えたら】

          汐見夏衛さんの作品。小説投稿サイト『野イチゴ』に投稿され、スターツ出版文庫にて出版されて70万部の売り上げがあるそうです。サイト自体が女性が主に投稿するサイトなのもあって小説が映画化されるまではよく知らなかった。 中学生の少女が1945年の6月にタイムリープしてしまう話で、場所の指定はないけれど特攻隊の話があるのと空襲があったとの話から総合すると現在の福岡市か?とは思ってしまう。特攻隊部隊は主に九州や台湾だったし、福岡の空襲が6月19日の深夜だったのを考察してみるとなんだけ

          読書日記235 【あの花が咲く丘で君とまた出会えたら】

          読書日記234 【パン屋再襲撃】

          村上春樹の長編小説の売り上げランキングとなるとこうなるらしい。 第1位 ノルウェイの森  第2位 1Q84      第3位  海辺のカフカ    第4位 羊をめぐる冒険  第5位  ダンス・ダンス・ダンス 第6位 ねじまき鳥クロニクル 第7位  風の歌を聴け 第8位 世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド 第9位 1973年のピンボール 第10位 騎士団長殺し 元の短編というのがあるのがはっきりしている作品というのがあって、 『ノルウェイの森』 ⇒ 『螢』 『ね

          読書日記234 【パン屋再襲撃】

          エッセイ【好きな音楽が…】

          若い時に買ったCDを擦り切れるくらい聞いたタイプだったし、お金があまりなかったのでCD自体をあまり買わなかったというのもあって、自分が学生時代や社会人になった時の音楽を聴こうというのはあまり衝動的にない気がします。 それに比べて大人にになってサブスクになる少し前の、時代的には2005~2010年ぐらいの世代の音楽はじっくり聴く機会がなかったのでたまに「聴きたいな」という音楽が無性に聴きたくなる時があります。 コロナになって自宅に引きこもるようになって、音楽のサブスクで聴い

          エッセイ【好きな音楽が…】

          読書日記233【ふがいない僕は空を見た】

          窪 美澄さんの作品。5つの短編がオムニバス形式で書かれている。出版された当時はエロさが前に出ていたのと映画化されて田畑智子さんのヌードなどは話題になったのもあって読みにくかったなと思いながら、歯切れのよい文章が印象的だった。 高校生の斎藤はあるイベントで同じ年ぐらいの女性に声をかけられる。あんずというニックネームの女性は実は12歳も年上の女性では川を隔てて向かいのマンションに住んでいた。あんずと肉体関係をもった斎藤はその行為に溺れていく……。 あんずというニックネームの女

          読書日記233【ふがいない僕は空を見た】