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「シャッターアイランド」を見た。

シャッターアイランドを見た。先日視聴した「インセプション」に引き続き、2作連続でレオナルドディカプリオが主演の映画を視聴してる。夢に出てきそう。
大まかなあらすじとしては、保安官である主人公が閉鎖された島(精神病患者を収容している隔離施設のみ聳え立つ)で起きた事件を調査しにいく、その調査を進めていくうちに島全体の陰謀に気づき、、という話。
謳い文句として「衝撃のラスト」とデカデカと宣伝されていたが、そういうのは言わないからこそ身構えずに楽しめるんじゃないかと思う。ラストがどんでん返しとわかっていれば、最初から斜に構えた見方をしてしまうし、伏線だけに敏感になりすぎて作品の随所に込められた描写などを見落としてしまいがちになる。自分自身で無理やりあれこれラストを予想して、予想の範疇のラストを迎えればその映画は「大したことなかった、予想内だった」という評価になってしまう。勿体無い。だから作品を見る時は事前情報を極力排除した上で視聴するのがいい。時間もお金も有限故自分にあった映画、評価の高い映画を重点的に見たくなる気持ちもわかるが、前情報無しで作品に向かう体験も是非行って欲しい。。
と話がだいぶ逸れた。

ラストはぼかすが、2段構えのどんでん返しだった。2つ目はどんでん返しと言っていいのかはわからないが。ただ、最後に視聴者に明確に答えを言わなかったのがよかった。記憶が戻ったのか戻らなかったのか、直接は言わなかったものの主人公が発した「モンスターのまま生きるか、人として死ぬか」という一番ラストの問いかけが暗に答えを導いてくれていた。
映画はこれで良い。作品側から「結局最後はこうなりました」と答えを明確に提示してくるのは無粋。これまでの流れと文章を照らし合わせたら、答えははっきりとわかる。一から十まで作品が説明するのは勿体無い。一から九、できれば三と五を飛ばす程の穴あけで視聴者に投げかけ、後は視聴者でクロスワードのように埋めていくのが心地よい作品だと考える。

実際、ラストで全てがひっくり変えると豪語される作品なだけあり、ラストまで見てから一から見直したくなる作品だった。無論、すぐに同じ映画を反復するのは面白みに欠けるので、オチは忘れないだろうが、詳細が抜け落ちたタイミングに再び視聴するにはいい映画だと思う。

正月はインセプションとシャッターアイランド、二つの映像作品を視聴した。いずれも王道作品である分、映画に関して穿った見方をしてしまいがちな私でも手放しで楽しむことができた。
今後はもう少しクセの強い作品にも手を出していきたいが、それはおいおい考えていく。

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