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直感が確信に変わった日

相撲を始めて1年3ヵ月後、わんぱく相撲全国大会でのことです。

この日のことは過去、三島相撲クラブHPに投稿していた内容を
転載させていただきました。訳あってそちらは削除しているのですが。

6月22日、わんぱく相撲静岡県ブロック大会3位で全国大会出場を決めた悠翔は、翌週、学校のプールの授業でふざけていて右脹脛を肉離れしてしまいました。

そもそもこの時期の悠翔は気が抜けまくってました。
『ブロック大会は4位以内に入ればいいんでしょ?』 と、1位通過には興味がなく、先月の静岡県こども相撲大会で3位に終わり、12月の全日本小学生優勝大会への道が閉ざされた時のあの悔し涙はどこへ?
と、いった感じでした。

肉離れの診断は全治2~3週間とのこと。怪我だけは気をつけてと思っていた矢先、2週間は練習どころか四股も踏めない状態でした。
運が良かったといえば全国大会まで中6週間あり、訛った下半身を取り戻す時間が3週間あったこと。

全国大会まで残り2週間となった頃、取組表が発表となり、静岡No.1の内田京汰くん、No.2の望月大矢くん、木曽で決勝戦を戦った神奈川の依田蒼基くん、そして大本命、青森の成田力道くん、他、知る限りの強敵はみんな反対側のブロックでした。

悠翔の初戦の相手は兵庫ブロック大会1位の八木健慎くん、姫路JCIさんのHPから相当の兵(ツワモノ)とわかりました。悠翔のエンジンが掛かり始めたのは本当に残りの2週間、その時からでした。

悔いを残さないよう出来る限りのことをして本番を迎える準備が始まりました。自分の好きなスポーツ選手の言葉で『勝負は強い人が勝つのではなく、相応しい人が勝つ』という言葉があります。2回目の両国国技館、鬼門になる前に国技館での初勝利がどうしても欲しかったんです。
そしていよいよ全国大会。開会式、選手入場。各チームの4年生がチーム名の入ったプラカードを持って入場。『官兵衛姫路』のプラカードを持った八木くん、ずっと悠翔のこと見てたよね?
悠翔のこと、ひょっとしたらココのことも見て事前に知っていたってくらいに。そうとも知らず『駿河湾』チームのプラカードを持っただけで満足そうな顔をしていた悠翔・・・バカァ!!すっげ~見られてんぞ・・・お前w

そうこうしているうちに始まった1・2回戦、八木くんとの勝負。
立会いのルーティンを守る悠翔・・・
木曽の大会で気がついた良い相撲を取る時の悠翔の流れ。
お互い片手は付いているものの、相手の出方を窺い両手を付けず、睨み合うこと十数秒・・・。
1回目では合わせられず、お互いに審判から注意を受けることに。
それでも動じなかった二人、大したものです。
まわしを叩いて気合を入れる悠翔、負けじとまわしを叩く八木くん。
体型的にもキャラ的(ゆるキャラ)にも似ている二人の勝負。
2回目は立会いが早く、ようやく立てたのは3回目。
がっぷり右四つの力勝負、間違いなく2回戦屈指の好勝負でした。勝った方がベスト4、準決勝の顔ぶれは取組表発表時の予想というか希望通り。

準決勝第1試合
バトホヤグ=バヤルボルド(モンゴル)- 悠翔 か 八木くん 勝った方
準決勝第2試合
成田力道(青森:五所川原チーム)- 内田京汰(静岡:富士山チーム)

今、振り返れば初戦が事実上の準決勝だったと思います。
そして決勝戦、やはり相手は青森の成田力道くんでした。準決勝第2試合、あの内田京汰君を一方的に突き出す破壊力・・・。悠翔が今やるべき相撲は勝ちを意識した相撲ではなく自分の相撲を取る事。
まず全力でカマシで当たって、そこから自分の形が作れるか否か。
一歩たりとも退く相撲だけはしない。『倒れるなら前のめり!!』
ベスト8が決まった時から父との約束でした。

結果、はたき込みで負けはしましたが立会いで成田くんを止めただけでも今回は充分。正直、勝負に何があるかはわからないとは言え現段階では成田くんは力が抜けすぎています。
それでも準優勝 『わんぱく大関』なんだか夢を見ているような信じられない1日でした。去年の大会の動画を見て先輩の土屋くんに憧れて、まさか今年の決勝戦に悠翔がいるなんて。
間違いなく一生の記憶に残る1日。(決勝戦で行司に思いっきり塩をかけて会場を大爆笑の渦に巻き込んだことも含めて)

もちろん、わんぱく大関になったからといって悠翔は運が良かった部分は大いにあります。神奈川の依田くんも、富士の望月くんも、焼津の内田くんも、みんな成田くんに敗れたわけで、たまたま悠翔は決勝戦まで行かないと当たる組み合わせではなかったこと。それでも、運も実力のうち。
今の悠翔、もしくはこれから更に成長していく悠翔に相応しい結果なのだと信じます。大会スローガンである 夢への挑戦 ~強い心と感謝の気持ち~本当にお世話になった方々には感謝の言葉しかありません。
そして、これからも悠翔のことを宜しくお願い致します。

SPECIAL THANKS

栗原幸喜先生
甘ったれの悠翔に厳しすぎず、でも時に厳しく、相撲が本当に好きになるように指導していただいています。体だけでなく、心も鍛えていただき、最高の先生です!!三島相撲クラブ出身者が将来各界で大活躍して注目される、いつかそんな日が来ると思っています。

杉山信二会長とプリンセスミカ嬢及び食堂しんちゃんの皆様
練習後のお昼ご飯、がっつり食べさせていただきありがとうございます。
これからもご馳走になりますしw ココの飯食って将来悠翔は強くなったと言える日が来ることを楽しみにしています。

鈴木忠友前会長
初めて参加したわんぱく相撲で祖母を通して悠翔を相撲に勧誘していただいたこと。自分としてもしてやったりでしたw
これからも温かく見守ってください。

渡辺 勝 先生
合同稽古、また単独での出稽古でも分け隔てなく悠翔の稽古をしていただきました。本当に悠翔は指導者に恵まれたと思います。
また、富士に行った際には宜しくお願い致します。

中島先生(フルネーム知らなくて^^;)
静岡県の強化練習では大変お世話なりました。中島先生の凄いところは子どもの扱いが上手なところ。悠翔の乗せ方なんて最高です!!

三島青年会 上田さん
正直、自分はベスト8まで行けたら御の字かなと思っていました。
父以上に悠翔に全国制覇の期待をしていただきました。
また、前日のリハーサル及び入間川部屋への同行、ありがとうございます。

鈴木英樹くん
幸喜先生とずっと二人でやってきた土台の上に今の三島相撲クラブがあります。木曽大会の時も英樹くんが悠翔の練習を受けてくれたからこその結果でした。

加藤廉生くん
相撲の厳しさを知るために、悠翔の大変さを知るために、40になって相撲を始めた悠翔父。最初の相手は廉生くんでした。
立会いで感じる気魄は廉生くんが一番です。

土屋和也くん
うん、半端ない。現実の目標として先輩に全国大会優勝者がいるというのは凄いこと。決してそれは夢ではなくて現実に届くところにあるんだということを彼を持って知れたこと。3年後、悠翔が6年生になるころ和也を本気にさせてやるって言ったけど、それは本当です。

武井朔太郎くん
本職は柔道組の6年生。わんぱく相撲全国大会に向けて悠翔のいい練習相手になりました。大会でも凄く大きな声で応援してくれてありがとう!!
相撲は全国大会までって当初の予定だったけど、
このままじゃ終われないよね?w

前田蒼馬くん
悠翔が最も苦手とする細マッチョタイプ。曜日の関係でなかなか練習でも一緒にならないけど、相撲で鍛えた体幹は野球でも絶対に生きてくると思います。第2のイチローになれる素質は充分、その動きで今後も悠翔を引っ掻き回してください。

吉川修司くん
白鵬杯第3位、修司くんが白鵬杯で結果を残してくれたお陰で悠翔もより悔しい思いをし強くなれた。わんぱく相撲の地区予選は優勝した方しか県大会にも全国大会にも行けないけれど、三島相撲クラブのライバルとして互いに切磋琢磨していきましょう!!

鈴木愛斗くん 太駆斗くん 鈴木家のお母様
わんぱく相撲三島場所の時、優勝しなければいけない緊張から悠翔はガチガチでした。そんな試合前、ひょっこり富士から応援に来てくれたお陰で悠翔の緊張は和らぎました。合同練習の時、悠翔が太駆斗くんを一方的に押し出した時のお母様の『たく~・・・』の声が我が家の流行語になってますw 優斗くんやしーちゃんのことを忘れたわけじゃないよ!!

内田京汰くん、望月大矢くん、桑原哲平くん、鈴木龍一くん
静岡県4年生のライバル達。この世代は揃っているとは言われていたけど間違いなく黄金世代。悠翔がこの世代で良かったと心から思えます。
静岡みんなで強くなりましょう!!

八木健慎くん
全国大会初戦の相手がキミで本当に良かった。八木くんじゃなかったら悠翔のエンジンも掛からず、今回のような結果にもならなかったと思う。
悠翔が対戦した相手の中では成田くんの次に強かったはずです。
間違いなく今年の悠翔のベストマッチでした。
来年はもっと上位で対戦出来る事を期待しています。

成田力道くん
強すぎます。去年の全日本を3年生ながら準優勝。
その決勝戦の相手、志友館の角田くんを春の大会で破ったという噂を聞き、大会前から十中八九・・・否、十中十回優勝すると思っていました。
追いかける目標としてはとてつもなく高く、でも追いかけます!!

栗原大介さん(飛龍高校相撲部監督)と飛龍高校相撲部の先輩方
悪天候時であったり、合同合宿であったり、高校の土俵でもよく稽古をさせていただきました。悠翔が高校生になる6年後、お世話になります。
願わくば特待生でw
げーしー先輩の四股を踏む時の掛け声、低くて渋いっす。
家での四股でたまに悠翔が真似してますw
わんぱく三島の打ち上げの時、ボクシングで庵原君が悠翔とじゃれ合ってた時に何気に言った一言。
『お前とは将来本気で勝負することになりそうな気がする・・・』
そうかもしれません。

なっちゃん
悠翔が通う小学校の担任、ELT持田さん似の美人先生。
8月6日消印の暑中見舞いに
『全国大会はどうだったかな? 宿題もがんばれ!』
ってことは、結果は知らないってことだよね?
まさか悠翔がそこまで行くなんて思ってないよね?
この結果を教えるの、悠翔楽しみだね。宿題は・・・ワニとシャンプー♪

北海道八雲のおばあちゃん・おじいちゃん
お墓参りには簡単には行けないけれど、いつも見守っていてくれてありがとう。『悠翔が自分の相撲を取れますように』
願いを聞いてくれて、本当に・・・本当にありがとう!!
おばあちゃんが大好きだった麒麟児関と悠翔はタイプが全然違うけどw

日刊スポーツの加納様
悠翔らしい記事をありがとうございます。読んでいて本当に悠翔のこと知ってたっけ? ってくらい入り込んだ内容でした。
強いて言うなら彼はまだお子ちゃまなので『君』付けかなw
新聞でフルネームの悠翔の活字を見た時に我ながら名前にオーラを感じました。

ここに至るまでに何かしらの影響をいただいた本の著者の皆様
『白鵬のメンタル』 内藤堅志
『スラムダンク勝利学』 辻 秀一
『好きなことだけして生きていけ』 千田琢哉
『上司から脳をまもれ』 大島 清
『指先からソーダ』 山崎ナオコーラ

本当はもっと感謝の言葉を・・・
と思うのですが、いい加減キリがなくなるのでココまでにしておきます。
さて、次の大会は9月7日に静岡県少年相撲選手権があるのですが、進撃の悠翔は追われる立場になったとは全く思っていません。
周りからは更に上を、と期待される部分は出てくるかもしれませんが、今まで通り基本に忠実に、やるべきことをやるだけです。
名前に掛けた願いの通り、自分のペースで羽ばたいてくれれば。
去年のわんぱく相撲三島場所にうちの嫁が参加申し込みをした時から悠翔の運命は動き出し、全てはそこから始まっているのですから。

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ちなみに以前敗れたモンゴルの選手とはソソルフー君です。
初めての国技館、白鵬杯1回戦で対戦し何も出来ずに終わりました。
運命の相手として一生忘れることができないと思った名前です。