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頑張れ!お泊まり保育

息子が初めて親ナシで外泊しました。




息子は来年小学生です。

って書きながら
え、うそやろ?春から小学校に行くの?
と思ってます。
ラン活してねぇ!

人の話はおおむね聞いてない、忘れ物多い、レゴとトミカのことしか考えてない5歳児が来年小学生という事実に恐れ慄いています。


そんな息子は週末、お泊まり保育で保育園に泊まってきました。

新しいことややったことがないことには大体尻込みする内弁慶ボーイは、「おとまりほいく」で何をするのかは知らないけど、とりあえずその日は家に帰らないことだけは早々に理解していました。


「ぼく、おとまりほいくやだ」

「おうちでねたい」

「おばけくるもん」

「みんなとおとまりやだ」

1ヶ月前からずーっとこんな調子。


7月に入ると、何日が「おとまりほいく」の日なのか毎朝聞いてくるようになりました。

「15日だよ」

「じゅうご? じゅうごってどれ?
 イチとゴ? これ? きょうはどれ?」


カレンダーの数字を一生懸命読んで"その日"を恐れる息子。

何がそんなに嫌なのか。
お友達と寝る直前までずっと遊べるんだよ、と言っても「あそびたくないもん」の一点張り。

寝かしつけを普段からしていないので親ナシで寝るのは問題ないと思うのですが、いかんせんお泊まり保育に対するネガティブなイメージが払拭できません。

しかし、お泊まり保育の日が間近に迫ってくると先生も日頃から話題に出してきます。

「おかあさん、せんせいがおとまりほいくの日はお米をもってきてくださいだって」

「カレーつくるんだって」


楽しいイベントだと刷り込んでくれる先生に感謝です。
不思議なことに運命の日が近づいてくると息子の気持ちも少し前向きになっていました。


そして当日の朝は至って普通に見送りました。


「じゃあいってらっしゃい
 今日はお泊まり保育だからね
 楽しんでおいでね」

「はーい」

こいつ、今日母と一緒に家に帰れないって分かってないな。
娘だけ迎えに来る時にぐずられたらマズイなぁ…。


そんな心配をしつつ出勤。
仕事をしていてよかったと思うのは息子を案じ続ける時間がないことです。
母は母で毎日がいっぱいいっぱいなのだよ。


夕方娘だけ迎えに行くと、先生たちはお泊まり保育をする組(年長クラス)に保護者の姿を見せないよう必死になっていました。

特に我が家のように弟妹がいる子は「なぜ弟(妹)だけおむかえなのか怒」となってしまうからだそうです。
そりゃそうだ。


しかし、そんな先生たちの必死の配慮にも関わらず、娘が「おかあさーん!」と叫んでしまったがために息子に私の存在が即バレました。

「マズイ!見られた!」と思う私と、「マズイ!気をそらさねば!」と思う先生との阿吽の呼吸により、私は娘を米俵よろしく担いで颯爽と退園し、先生は「ねぇねぇ息子くん!!!」と視界を遮りながら話しかけたことで事なきを得ました。多分。


家に帰ってからの懸念はただ一つ。
「やっぱり迎えにきてください」コールです。

私がこのお泊まり保育で1番心配していたイベントが実は一つあるのです。

肝試し。



単にお友達と二人組になって暗い部屋に行って飴玉取ってくるだけなんですけどね。

普段から寝室で

「おかあさん、おばけがきたらどうしよう」

「お疲れ様ですってちゃんと挨拶せなんよ」

という会話をしている我が家。
息子はビビり症なのでこの肝試しが鬼門でした。
絶対めちゃくちゃ泣く。
これをきっかけに「おうち帰る!!泣」にならないか心配でした。

泣いていいからお泊まりはしてくれ…!

20時ごろから着信が入らないかドキドキしつつ、就寝の21時を越えたことにホッとして、心置きなく金曜ロードショー(キングダム劇場版)を観ました。
河了貂可愛すぎんだろ。


朝からお迎えに行くと晴れやかな笑顔で

「おとまりほいくたのしかった!」

と出てきた息子。

「おかえりー。カレー作れた?美味しかった?」

「美味しかった!」

そうかそうか。よかった。
あえてこちらから肝試しについて感想を問うのはやめよう。
幼い頃の遠い記憶として早々に忘れるといいさ。

と思いながら帰りの準備をする息子を待っていると先生に声をかけられました。

「息子くん、肝試し誰よりも引きずってずっと泣いてました」

ですよね!!!!!
やっぱりそうですよね!!!!!
おうち帰る!って言わなかっただけエライよ息子!!


次に息子が1人でどこかに泊まるのは小学校の修学旅行だろうか。

その頃は指折り数えて楽しみにして行くんだろうか。
行って欲しいな。


息子がいない我が家はとても静かでした。
夫はたった一晩息子がいないだけなのにめちゃくちゃ寂しそう。

夫「息子がいない。寂しい」

私「息子がいないと娘ちゃんと喧嘩が
  起こらないから余計静かだね」

夫「ああ、それでか。存在感大きいなぁ」

息子が将来家を出たら…と頭をよぎったのは私だけではないはず。



そんなお泊まり保育がとりあえず無事に終わりました。

6時半起床にも関わらず5時半に全員起きちゃった保育園の先生、マジでお疲れ様です。

そしてありがとうございました!!!




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