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「行者ニンニクのパスタ」で春のデトックス

三寒四温のドイツですが、着実に春はやってきています。私の趣味はハイキングなのですが、春山での楽しみといえば、「行者ニンニク狩り」です。行者ニンニクはドイツ語でBärlauch(熊ネギ)と言われています。

日本では行者ニンニクは北海道などの寒いところで採れる山菜で、名前の由来は「修行者(行者)が好んだ香りの強い野菜」だそうです。名前の通りニンニクの匂いと味がして、少し苦味があって、辛いです。例えるならニラに似ています。

近所の山で、行者にんにくが一斉に生えるところがあるので、今年もそこに行ってみました。あれ?今年はない。途方に暮れて探し続けること1時間。やっと行者ニンニクが群生しているところを発見しました!

やっと見つけた行者ニンニクの群生地

まだ小さかったので、あまりたくさん採らず、食べる分だけ採ることにしました。今回はペーストにして、パスタと一緒に食べる計画です。

今回の収穫

作り方は簡単です。
1)行者ニンニクの葉っぱを刻みます。

適当な大きさに切る

2)松の実を煎ります(くるみでも良い)。

松の実を炒ることでぐっと美味しくなる

3)パルメザンチーズをスライスします。

パルメザンでコクを出す

4)ミキサーに上の全部を入れて、オリーブオイルを入れて、混ぜます。

水分としてオリーブオイルを入れるとミキサーが混ざりやすくなる

5)ペーストの完成!

鮮やかな緑

6)パスタと混ぜていただきます。

完成しました!

目にも美しい緑色のパスタが出来上がりました!松の実とパルメザンチーズのおかげで、葉っぱだけだったら出ないであろうコクが出ていて美味しいです。行者ニンニク特有の苦味と辛味も、パスタと一緒に食べるとまろやかになって、気になりません。

春野菜特有の苦味ですが、この成分がデトックスにいいのだそうです。つまり、冬に溜まってしまった老廃物の排出を助けてくれる効果があるのだとか。美味しい上に、健康にも良いとは一石二鳥ですね。

みずみずしい行者ニンニク

行者ニンニクに関する注意点としては、毒のあるスズランと似ているので、採るときに注意が必要なことです。あと、調理するときあまり熱を加えすぎると風味が失われてしまうので、ペーストのように生で食べるか、火を通すときは最後に行者ニンニクを加えるようにすることです。前回は春巻きの中に入れてみたのですが、長く揚げすぎてしまったので、なーんの味もしませんでした(笑)。

今シーズンはぜひ行者ニンニクスープとか行者ニンニクバターとかにも挑戦してみたいです。色が緑で春の色なので、それを見るだけでも癒されますよね。自然の恵みに感謝です。

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