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「自分で『始めた』女たち」

「自分で『始めた』女たち」グレース・ボニー

料理研究家、デザイナー、作家、ミュージシャン、イラストレーター、モデル、ブロガー、家具職人、スタイリスト、キュレーター、コメディアン、TV司会者、俳優、陶芸家、ジャーナリスト……。

さまざまな仕事で活躍中の112人が見せてくれる
好きなことや夢を追いかけた先にある美しい世界。
眺めているだけで、パワーが湧く本。

自分でビジネスをしている女性たちがインタビュー形式で紹介されている。
彼女たちの言葉はどれも素敵で励まされるものばかり。

けれどそれよりも、それぞれのページに載っている彼女たちのカラー写真がとても印象的だった。全員の目に強い光と力があった。揺るぎない意志があらわれていた。
ファッションや仕事場の様子も、ひとりひとりこだわりが詰まっていて見ているだけでも楽しい。アートブックとしても素敵な一冊。


世間の中で人々の意見に従って生きるのはたやすい。ひとりだけで、自分の心のままに生きるのもたやすい。だが、大勢の中で周囲と調和しながら自立した個人でいられる人こそ偉大である。

ダニエル・コールディング

その通りだと思う。そして、本当に難しいこと。
人に合わせるのは楽だし、好きに生きるのは楽しい。でも両方、となると一筋縄ではいかなかったりうまくいかないことが多い。
私は今まで人に合わせていたから、自分の好きなように生きられる人が羨ましかった。でも自分の意見を周囲と揉めてまで押し通したいとは思わない。
周りを見ながら自分らしく生きることを目指したい。


間違いを犯してないとすれば、それは停滞しているってこと。落ち着いたつもりになってちゃダメ。抜け出せなくなってしまうよ。打開して成長するためには、常に動いていなければ(たとえ後退であっても)。

クリスティーン・シュミット

壊れてないものを、直そうとするな。

ジャスティナ・ブレイクニー

この2つは、慎重になるな、自分の思うままにやってみろというメッセージが込められているように感じる。
やはり現状維持では成長できない。私も彼女らのように動き続けたい。失敗してもいい。やらないと何も始まらないよ。


相手にする値打ちもないことに落ち込んだり動揺したりするのはばからしいでしょ。フォローしている人以外のインスタグラムも見ない。たまに本気でアプリを削除して、図書館で借りたアートブックをめくっていた昔に戻ろうかとも思うわ。自分を守ることにとらわれてしまうのは簡単だけど、私は人より先を行き、振り返らないことを学んだの。

アリエル・アラスコ

どうしようもなく寂しくて、誰も私のことをわかってくれないような気がして、孤独を感じてしまうときがある。
そんなとき、この言葉を思い出したいと思った。
好きなことを否定されたり、みんなが盛り上がってるのについていけなかったりすると、ああ、やっぱりひとりぼっちだなと思ってしまう。
でも私を否定してくる人なんて相手にしなくていい。つまらない話題に反応しなくていい。

私という人間を簡単に理解してもらえなくていい。
孤独を誇れるように。

そんなふうに、強かに生きていきたいな。


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