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なんと言おうと#31~男はひとり(北海)道をゆく・前編~

皆さま、こんばんは。なんと言おうと#31です。
8月になりました。世の中の状況はまったく良くなってないですね、もう何をしてもコイキングのはねる並みに効果がないだろうからそろそろ諦めの心を持った方がいいんじゃないかとちょっと思ってしまうときがあります。まぁ、日本人は良くも悪くも諦めの悪い民族だからしょうがないですね。

さて、前回の予告通り、今回からは3回に分けて北海道の記録を書いていきたいと思います。こういう世の中ではありますが、前泊を含めた7/21~25の間、北海道に行っておりました。自身4年ぶりの北海道、昨年末頃から計画を練っていました。「男はひとり(北海)道をゆく」というサブタイトル(もちろん元ネタは水木一郎の「男はひとり道をゆく」です、ズバットのEDですね)を付けて、それでは、北海道の旅記を綴る回、スタートです。

男はひとり(北海)道をゆく

前述のとおり、北海道は4年ぶりで、もともとは4年前に自転車でオロロンラインを走破しており、その時にバスが横を通過するたびに「バス乗りたい!」と思ったことと、そのバスの会社・沿岸バスが不定期で販売しているバス停の丸板を昨年購入したこと(#12、14参照)の2つがこの旅をしたいと思ったきっかけです。

旅の目的としては①沿岸バスに乗りたい、②古丹別に行きたい、③天売島に行きたい、④問寒別に行きたい、⑤ウニを食べたい、、、といったことがあげられます。沿岸バスは悪天候時の強さ、独自のキャラクターやグッズ展開などで日本中のバスマニアが一度は乗りたいと憧れる会社です。沿線人口がおよそ6万人であるのに対してツイッターのフォロワー数が15,000人いるんですよ。そして、その沿線何があるというわけでもないんですが、なんでこんなところに集落が?っていうのがあるんですよね。そういう集落のようすを見てみたいというのは普段地図を見ながらでも常に思っています。

今回はあくまで、自分の趣味の都合上、旅の記録は乗ったバスや電車などとともに紹介していきます。もちろん、風景も織り交ぜながら書いていきますよ。

※以下、バスの乗車記録は算用数字、電車の乗車記録はアルファベット、飛行機の乗車記録はギリシア数字で示していきます

0日目

A.特急スーパーはくと10号 鳥取→三ノ宮

翌朝の飛行機に間に合わせるには神戸に前入りする必要があって、会社終わって急いで着替えて出発。⓪バスで鳥取駅まで出たのち、はくとで三ノ宮まで。この日は三ノ宮のネットカフェで1泊。

1日目

B.ポートライナー 三ノ宮~神戸空港
Ⅰ.スカイマーク 神戸空港~新千歳空港

三ノ宮から神戸空港まではポートライナーで1本。神戸空港へのアクセスのための路線と思っていましたが、この世の中だからか空港まで乗りとおす人は少なかったですね。工業団地や甲南大学・神戸学院大学といったキャンパスが多く立地しているのでそこの通勤通学利用が多いのかなと感じました。

神戸空港からはスカイマーク・ボーイング737で一気に新千歳へ。自身3年ぶり、就職してからは初の飛行機で慣れず、チケットは5月に取っていたものの座席の指定を忘れており、ほぼ席を選べないという痛恨のミス。行きの座席を取ると同時に帰りの座席指定も行いました。時間があったので展望台で飛行機の離着陸を撮影したり、売店を眺めたりして時間をつぶしました。
飛行機では、見事に気圧にやられ耳が痛かったです。着陸してからもしばらく痛かったですね。

C. 快速エアポート 新千歳空港駅~札幌駅

札幌駅までは快速エアポートで移動。意外と距離があるんですよね。

①沿岸バス 特急はぼろ号 札幌駅前ターミナル~元川町

札幌駅に到着し、まず、ジェイアール北海道バスのチケットセンターで萌えっ子フリーきっぷを購入。ここ数年、値上げが続いていましたがちょうどこの時期「ぐるっと北海道割」が適用され、定価の3割引きで購入できてラッキーでした。
そして、事前に予約していた特急はぼろ号のチケットも発券したのち、駅そばをすすってはぼろ号の入線を待ちました。

じょうてつ・道南バス・沿岸バスの時刻表。現在、特急はぼろ号は1日5往復、特急ましけ号は週3回、1往復ずつの運行となっています。

特急はぼろ号、4列シートに10人以上の乗客を乗せ出発。平日なのにけっこう乗るんですね。途中砂川SAで休憩し、のどかな風景を楽しみつつ北海道を北上します。
車内にはなんとイヤホンジャックが装備されていて、試しに差し込んでみると、ラジオ音声が!!バスでラジオを聴けるとは!!ラジオ好きにはたまりませんね。ただ、電波の入り方にはムラがあって留萌市に入った途端局が変わり、電波の入りが悪くなりました。この先、乗るバスによってはラジオ音声を楽しめることになります。

②沿岸バス 留萌市立病院~畠中町5丁目

元川町で下車し、次のバスまで30分時間があるので留萌市立病院まで歩きました(せっかくなら次のバスを始発から乗ってみたいと思ったからです、しかしそのせいで元川町の萌えっ子バス停を取り損ねた)。しばらくの間病院にやってくるタクシーやバスを撮影しつつ、増毛方面行のバスに乗り込みました。田舎ですけど、大型(12m)なんですね。

道中の景色はこんな感じ。右手に日本海を望みます。留萌高校で大量の高校生を乗せ、立ち客が発生するほどでした。地吹雪でも定時運行を続けることに定評のある沿岸バスですが、留萌市街地における定時性はそれほど確保されていないようでした。増毛にはおよそ10分遅れで到着しました。

畠中町5丁目。この旅最初のチェックポイント。昨年末、ここのバス停で使われていた丸板の廃品を購入(#14参照)したので、その地に降り立ちました。当然、今はきれいな丸板が付いています。

増毛町中心部

バス停の撮影をしたのち、増毛の市街地を歩き、旧増毛駅へ。実は増毛駅に行くのは人生3度目。北海道に行ってこんなにも増毛に足を運ぶ人っているのだろうか。現在も変わらず駅はホームも線路も駅名標も残っており、町の駅に対する思いの強さを実感させられました。

③沿岸バス 旧増毛駅~留萌十字街

旧増毛駅より、バスに乗り留萌へ戻ります。バスは②の車両が折り返しやってきました。およそ30分揺られ、留萌十字街で下車。

留萌十字街待合所

④沿岸バス 留萌十字街~上平

留萌十字街からは沿岸バスのメイン路線・幌延留萌線を途中の上平まで北上。車内のラジオではナイター中継、夕刻の日本海を左手に望みます。小平まではけっこう乗客多かったです。

上平停留所。待合室は現在改装中。

⑤沿岸バス 上平~古丹別

上平からはちょっと寄り道にして旅のチェックポイント②古丹別へ。古丹別は海岸から少し離れており、海岸線を行くバスでわざわざ寄るのは遠回りなので上平からフィーダー路線・上平古丹別線が運行されています。区間が短く、乗客も少ないからなのか29人乗り(数えた)のローザで運行されます。羽幌方面からのバスからの接続を待って出発です。乗客の多くは羽幌高校生、そして沿岸バスの職員も1名。

古丹別ターミナル。旧国鉄羽幌線の駅跡です。しかし鉄道が廃止になってバスの主系統の通り道からも外れているのに集落があるという、背景を知らないとここに集落があるのが不思議に思ってしまうような場所ですね。こういう街ってストロー現象で地域の衰退まっしぐらの危険性が高いんですよね。事実、中学校は今年度いっぱいで閉校の見通し、4年前街の中心地にあったエネオスは閉店してしまいました。

ななかまどの館。本来はここに泊まって古丹別の集落を楽しもうとするも満室。だから泣く泣くこういうことに、、、

苫前商業高校。中学校は閉校が決まるも高校は存続が決定。自転車ツーリングの効果か、今年は道内外から20人以上の新入生を迎えてにぎやかになったそうです。ちなみに今年もツーリングは実施されてこの旅の直後、7/26~28に今回の僕の旅とほぼ同じルートを走ったようです。実はこのツーリング、資金集めのためクラウドファンディングが行われていて、僕もささやかながら協力させていただきました。僕もこういう田舎の少人数の学校、ちょっと通ってみたかったなぁ・・・。

⑥沿岸バス 苫前商業高校前~上平分岐点

セイコーマートで夕飯を調達、およそ40分の古丹別散策を終えて最終の上平行きバスに乗ります。バスは⑤が折り返しやってきて、上平ではなく途中の上平分岐点(名前の通り、海岸にぶつかるところにあるが、周囲には何もない)で降車ボタンを押し下車。乗務員に「本当にここでいいんですか?!」と言われるも「次のバスまで時間があるので歩いてみます」と言って下車。下車後の行動はというと、、、

上平分岐点~苫前・・・走る!

上平分岐点で降りて、「歩いてみます」と行った先は上平ではなく、北に4km行ったところにある苫前!事実、次のバス(最終の羽幌行き)までは40分あり、上平で40分待つか、4㎞歩いて苫前まで行くか迷った結果、4㎞ならバスを待つより走ったほうが早いという結論に至り、夕闇の中、海岸沿いの国道(オロロンライン)を走ることにしました。走るといっても数百メートル走っては数百メートル歩く・・・の繰り返し。夜道を行くことを想定して虫よけスプレーとヘッドライトを持参していてよかったです。
バスを待つより早く苫前に到着し、セイコーマートで朝食の調達をしたのち、高畠旅館(↓)のお世話になりました。

高畠旅館(北海道苫前町)

今回はここまで!次回は2日目と3日目(7/23-24)のようすを書いていきますので、お楽しみに。

今週の1枚!

暑い夏、果物の缶詰と白玉粉の消費のために久しぶりにフルーツ白玉を作りました!!やっぱり美味しいですね。毎回白玉粉と水の分量を失敗するんだけど、上手く作るコツありませんかね?

それでは、また次回お会いしましょう!!

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