薬剤師と看護師の転職サイト利用について調べてみた

久しぶりの投稿になりました。

最近、薬剤師だけでなく、看護師の方との接点も増えてきたので、様々な観点で薬剤師との違いも見えてきました。

今回は転職サイト利用について面白い違いがあったので、まとめます。


薬剤師も看護師も転職サイトに求めるものは変わらない

まずは薬剤師、看護師がそれぞれ転職サイトにどんなことを求めているのか調べました。

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引用:【薬剤師の転職動向アンケート】78%の薬剤師が転職経験者!(薬キャリ)

薬キャリの調査によると、1位は勤務条件の調整、2位好条件求人の通知、3位給与アップの交渉という結果でした。

看護師についても、質問の仕方が若干異なる調査ではあるものの、待遇や福利厚生・年収アップを転職サイトに求めていることが分かります。

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この結果からも自分ではなかなか言い出しにくい条件面でフォローに入ってくれることを勝ちに感じている方が多いことがわかります。

看護師は薬剤師に比べて転職サイト利用率が低い

転職サイトに対して感じている価値については変わらなかったものの、転職方法について調べてみると、利用媒体に差があることが分かりました。

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引用:【薬剤師の転職動向アンケート】78%の薬剤師が転職経験者!(薬キャリ)

上記のグラフを見てもわかるように、薬剤師は人材紹介会社(転職サイト)の利用が圧倒的に多いです。
知人からの紹介が多いのも特徴的ですね。

続いて看護師の転職方法を見てみましょう。

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引用:【現役看護師1,054人に聞いた!】8割が現職に不満あり!看護師が仕事を辞める理由とは!?本音を大調査!

看護師は直接応募が一番多い結果になりました。次いで紹介会社、転職イベントがランクインしています。

参考程度に一般転職の利用媒体も掲載しておきます。

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引用:マイナビ転職 転職動向調査(2018年)

転職サイト、転職エージェントの利用が多いですね。

看護師の転職サイト利用率が低い理由を考察

転職の主流となっている転職サイトの利用率が低いのはどうしてなのでしょうか?
私が考える理由は以下2つです。

・病院は薬局に比べて自社採用に力を入れている
・看護師の転職サイトに対するイメージが良くない

1.病院は薬局に比べて自社採用に力を入れている

薬局の業界特性として、中小の薬局が非常に多いことが挙げられます。中には2~3人程度しか社員がいない個人薬局も多く存在します。

そうした薬局では薬局長が採用も担当するケースが多く、採用にあまり時間をかけられないため、転職サイトに頼らざるをえません。

一方の病院は、薬局に比べると規模も大きく採用担当がいる施設が多いため、自社HPに力を入れたり、ハローワークを利用したりなど転職サイト以外の媒体も活用できるのです。

2.看護師の転職サイトに対するイメージが良くない

転職サイトは数ある求人の中から希望の求人を紹介してくれたり、条件面の交渉をしてくれたりといったメリットがある一方で、コンサルタントによっては「無理やり転職させられる」といった事例もあるようです。

看護師さんにインタビューをしていると、上記のような負のイメージが薬剤師に比べて強い気がします。(完全に定性なので何とも言えない部分はありますが。)
「企業からお金をもらっているから企業の要望ばかりを聞いている」「コンサルタントのノルマ達成が優先される」など転職サイトの仕組みに関しての理解が深いことが要因かもしれません。

このような2点から転職サイト利用率が低いのでは?と考察しました。
私個人としては、転職サイトの利用価値は大きいため、リテラシーを持ったうえで活用してもらいたいなと考えてます。

それではまた次回!



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