薬剤師の転職って特殊なんです

仕事の関係で多くの薬剤師の方や転職エージェントさんとお話しする機会があるのですが、薬剤師の転職市場は一般転職と大きく違うということが分かってきました。非常に興味深い内容なので、不定期でその実態をまとめていければと思います。

今回は転職の方法(利用する媒体)について深堀してきます。


薬剤師転職は知人・友人からの紹介が多い?


薬剤師さんの転職は「知人・友人からの紹介が多い」です。

直近の薬キャリ(薬剤師の転職サイト)の調査によると、39%もの薬剤師が知人・友人の紹介で転職をしています。

【薬剤師の転職方法】
人材紹介会社(転職サイト):58%
知人や友人からの紹介:39%
直接応募:26%
ハローワーク:16%
スカウト:12%

(出典:エムスリーキャリア「【薬剤師の転職動向アンケート】78%の薬剤師が転職経験者!」)

調査項目が完全に一致しているわけではないのですが、一般転職と比べるとかなり異なり、友人や知り合いの紹介はわずか13.8%となっています。(薬剤師は39%なので20%以上も差があります。)

【一般転職の転職方法】
情報サイト等を使って自分だけで活動する:34.1%
転職サイトと転職エージェントの併用:18.9%
転職エージェントやヘッドハンターの利用:16.1%
友人や知り合いの紹介:13.8%
その他:17.2%

(出典:ビジネスパーソン2,000人の転職意識調査

私がお話を伺った薬剤師さんの中にも「知人の紹介で転職したことがある」という方は結構いらっしゃいました。

その理由を聞いてみたところ、「調剤薬局やドラッグストアではどの薬局でも業務内容は同じなので、職場の内部を知っている友人からの紹介のほうが安心できる」というご意見がありました。

私は薬剤師ではないので、「めっちゃわかる!」とはならないのですが、「なるほどな」とは感じました。


私の感覚ですが、直近2、3年でだいぶ利用媒体に変化が起こってきており、最近は若い方を中心に「転職サイトを使うのが当たり前」という考えをお持ちの方が増えているような気がしています。


転職サイトを利用する薬剤師は複数利用が当たり前?

転職サイト利用者に話を聞いていて気になったのが、「最初から複数の転職サイトに登録しました」という方が意外に多いということ。

この点も一般転職との違いがあるのか気になって割合を調べてみたところ、薬剤師では1社利用が18.8%、一般転職では26.6%と10%近くも異なることがわかりました。

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(出典:薬剤師の転職サイト14社徹底比較!2019年版おすすめランキング

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(出典:転職サイト・エージェントはいくつ使った?1社の場合と複数の場合のメリット・デメリットを紹介

この点に関しては理由を聞けていないので完全に私の仮説ですが、薬剤師の方は就活をまともにやらないで就職してしまうためではないかなと考えています。

私たちが就活をするときはまずマイナビとリクナビに同時登録しましたよね。最初は「みんな登録しているから、違いがわからないからとりあえず…」みたいな感じでした。

実際に使ってみると、両社にあまり違いがなく、1つで十分ということがわかるので、一つに絞っていきます。(私はそうでした。)

薬剤師の方もし何か理由があれば教えてください!


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