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徒然詩集

16
・作詩した物を収録しています。 ・ご利用の際はクレジット表記をお願いします。 ・用途は問いませんが、御一報があると喜びます。
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記事一覧

知っている

私を嫌いだなんて、知っている

知っている

それが嘘だなんて、知っている

知っている

だって私は、貴方が好きだから

私の世界は美しい

友人は大切な人に囲まれて

弟は友人や幸せに囲まれて

私の世界は美しい

万物全てが美しく噛み合い

疑いもなく静かに流れ行く

不要な石の一つ位

見逃していても仕方がない

だれかの1番になりたい

それは私の気まぐれだ

だれかの1番になりたい

それが私の願いだった

だれかの1番になった

私には過ぎた椅子だった

どうしてだろうね

会うたびに好きだと伝えたんだ

動作にも気を付けて伝えたんだ

変化も意識しながら伝えたんだ

どうしてだろうね

私の好きは0にしかならないんだ

ペンを持つだろ? 丸を描くだろ? 絵の完成だ。あなたは絵描きだ。
ペンを持つだろ? 母国語を書くだろ?
文字だ。あなたは字書きだ。
ペンを持つだろ? 想いを書き写すだろ?
詩だ。あなたは詩人だ。

さあ、ペンを持て。

神様、あのね。


本当は、私も甘えてみたいんだ。
神様、あのね。
本当は、私も助けてほしいんだ。
神様、あのね。
本当は、私も愛してほしいんだ。
神様、あのね。
本当は、私も言ってみたいんだ。


大丈夫。悪い事とは分かってる。

私にその笑顔は作れない

楽しそうに話すその顔も
嬉しそうに話すその顔も

私に向いた物じゃない

その笑顔を愛したい。
その笑顔を守りたい。

だけれど嫉妬はするんです。

きっとそれは良いことだ。
そんなことは知っている。

あんなに幸せそうだから。

でもそれが私は羨ましい。
私が不要だと知らされる。

それでもいいと思いたい。
不要で良いんだと思いたい

好きな人に囲まれる幸せを
私は誰よりも知っている。

人は青が欲しかった。

赤も黄色も白もある。

それでも青は作れない。

人は青が欲しかった。

薄紫だと揶揄られようと

人は青が欲しかった。

その手で染めてしまってでも

人は青が欲しかった。

今も人は、変わらず青の夢を見る。

知らなくて良いんだよ。

心臓を刺してしまいたくなる苦しみも
この首を切り落としたくなる苦しみも
その価値が無価値と自覚する寂しさも

知らないままで、良いんだよ。

あなたが知らずに済むのなら
あなたに教えずに済むのなら

私はそれを、祝福してみせたいから。

この心を空にして
私は貴方を愛している。

この心を充たすのは
得体も知らぬ苦しみだ。

受け取らなくて良いんだよ。

これはピエロが引き受ける。

吐けば吐くほど空になる

吐けば吐くほど充たされる

沸き立つものは苦しみで

引き渡すものは愛情で

無様なピエロを受け止める

私の声が欲しい訳じゃない

そんなことは知っている。

誰の言葉でも良いんだろう

誰かの言葉が良いんだろう

そんなことは知っている。

それでも私は受け止める

それでも私は言葉を紡ぐ

あなたの為の言葉じゃない

あなたに言いたい私の声だ

人間なんて そんなもん

どんなに愛を 伝えても
決別の日を 知っている
どんなに夢を 語っても
自分の終わりを 知っている

最後は灰に なって散る

此処は無意味で 満ちている
こころは嘘で 満ちている
無意味も嘘も 当たり前
罪もなければ 恥もない

人間なんて そんなもん