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最高のエンタメを作るために忘れてはいけないマインド。自戒を込めて。

バラエティ番組制作に潜入

昨日は民放のテレビ局へ番組制作のお手伝いでした。
某バラエティ番組の料理コーナーのための試作で丸一日缶詰。まさに裏方に潜入と言った状況です。
バラエティと言えばお茶の間のエンターテイメント。
〇ニーズJr.や今売れっ子の芸人さん等豪華タレントさんらが出演されるとあって、沢山の人が見るテレビ番組の裏側ってどんな世界なんだろうとウキウキしました。

仕事の内容

今回の私の仕事は、タレントさん達が考えた料理をその意図を汲んで形にし、レシピを作るという内容。
食材同士の組み合わせにしろ何もかもが斬新だったり、「●●と●●の間の味」という本人にしか分からない感性が入っていたり、冒険ビックリ料理達は当然味の正解が分からないところからスタートし、想像しながら作ってはみんなで試食して意見を言い合って作り直し、計量したり細かく時間を計ったり修正したりをメモをして、足りない物や材料があればディレクターさんにお願いして買ってきてもらい、できたら写真を撮って、レシピに仕上げていく。これを3人で8品。

気づけばランチどころかトイレにすら行かず、椅子に座ったのはプロデューサーに試食してもらいOKが出たあとの5分ぐらい。
いやぁ、別世界でした。
テレビ番組ってこうやってできていくんだ、って。
一つの番組の中の1個のコーナーにここまでやるんだな、って。

気づき

仕事が始まってほどなくウキウキは忘れ、代わりに気づいたことがありました。

一つは、料理って何のために作るかで全然違う。
普段は食べてくれる人の笑顔を思って作っているけれど、昨日の料理はレシピを作った人のために作る料理。
どちらも大切な料理だけど、この違いはとてつもなく大きい。
まるで世界が違うと言ってもいいぐらい。

もう一つはマインドを保つことの重要性について再認識。
マインドを保つためには適切に休憩せよ、等色々なメソッドがあると思いますが、休憩なんてしていられない環境もあります。
なぜなら会議やら何やらで忙しい番組プロデューサーが何時に試食に来るかわからない。
折角来てくれたのにタイミングを逃したら次は何時に試食してもらえるかわからない。試食してもらいNGが出たらやり直し、OKが出るまでやらねばならないのです。なのでタイミングを逃すということは絶対に避けねばなりません。
最初は朗らかに会話していても夢中になって次第に無口になってきます。
私の場合、疲れで足がふらついたりすれ違う相手にトンとぶつかりそうになったらもうすぐ赤になりそうな黄色信号。
そうなってくるとマインドも集中力も保てなくなってきます。
要は疲れたってことです(笑)。

エンタメづくりでブレてはいけないこと

疲れたとしても保たなくてはならないマインド、それは「何のためにやるのか」。そして「楽しさ」。
今回のお仕事の「何のため」はその番組に出るタレントさんのため。
気持ちよく仕事をしてもらい、少しでも関わる者として「いい番組を作りたい」という当事者意識に他なりません。

「楽しさ」というのは当事者意識を持つことより難しいかもしれません。
今作りたいのは見た人が笑ってくれるような楽しい番組です。細部において楽しさは忘れちゃいけないんです。楽しんでやらなかった仕事は出来栄えに影を落とします。伸びしろも一気になくなる。ただそう分かっていても人は疲れるもので、疲れると楽しさを忘れやすいんですね。
でも今回はそのことを思い出させてくれる人がいました。
穏やかで物腰は柔らかいけど一切の妥協は許さない姿勢に彼女のこの仕事への愛を感じるとともに随分救われました。
細いのに疲れの見えない背中、力強い眼差しがとても頼もしく、私もこうあらねばと思いました。


20代の若いADさんたちとの会話、彼女たちが奮闘している姿、今流行りのファッションやメイクを見るのも新鮮で。
買い出しから細かい調整まであらゆることをやりこなし超多忙ながら「難し過ぎますよね」「めっちゃお腹すいた」と笑いながらピュアに一生懸命。
可愛い彼女たちに最後におにぎり握ってあげたくなりました。


エンタメづくりをなめてはいけない。
「ここまでやるのか」に私もトライしていこうと思います。
誰かの「楽しい」を作る者として、自戒を込めて。

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