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「好きを仕事に」とはなんぞや

ここ数年、「好きを仕事に」とゆうキャッチコピーをよく目にしますよね。

「やりたいことが見つからない」
「好きなことがわからない」
なんて若者が増えていますとか云々みたいな文言もよく耳にしますが、

そんなもん、大体の人がわからへんがな。

と思っています。

年を重ねても、手探りです。
というより、環境が変わったり
会う人が変わったりするうちに
やりたいことも変わります。

自分は編集者ですが、
小さい頃から編集者が憧れでした!
ってわけではありませんでした。

でも、この仕事が好きですし、

20代の頃なんて、(現在あらふぉー)
仕事は9割つらくて1割がやりがい、という感じでしたが、
それでも続けたのはその1割のやりがいが
あったからこそだったのだと思います。

15年目にしてようやくその形勢は逆転して、
9割楽しいになりました(その時にもよりますが)

そんな仕事にしょっぱなから出会えたことはもちろん幸運なことでもありますが、

何が良かったかって、

学生時代の綿密な自己分析。

最終的に、何がやりたいかよりも

何が譲れないか

を重視しました。私が譲れなかったものって、
例えば、

・満員電車に乗りたくない
・おっちょこちょいだから事務は無理。命に関わる職業も無理。
・飽き性だからルーティンは無理
・スタイルが良くないので服でごまかしたい。自由な服装がいい
・人が喜ぶ職業(大体そうだと思うけど、事故の受付オペレーターのアルバイトをしていた時とても辛かった)
・接客は苦手なので販売員も無理
・計算は苦手、イラストや文学は好き
・人見知りだけど寂しがりや(営業などは苦手、じっくり仲良くなるタイプで、多勢で行動は嫌いだけどずっと一人は寂しい)

など。

そんな中エンタメ事業に辿り着き、
個性派でもなく人見知りで大勢を束ねる力もないくせにプライドが高い私は
中でも規模が小さい出版社を受けたわけです。あと漫画が大好きだったのもありました。
(漫画がある出版社には受かりませんでしたが、、)

だって、どんな仕事であっても
やってみないとわからないですよね。

ファッション誌の人は怖いイメージがあったので、絶対にやりたくない!と思ってましたが
気づけば今はファッションの編集が主になってるし、やってみて好きになっていく、て
あると思うんです。
ファッション誌はたくさんのプロ達が一緒になってものづくりをしているので、
みんなで作っていく瞬間が好きです。
そのぶん、自分のできなさを感じたり、
助けられる場面も多く反省の毎日ですが、
それはそれで勉強になるし調子に乗りません笑。

実際、ハワイが好きで
ハワイ専門誌をやっていた時期もありました。
でも、ハワイ旅が好きなだけであって、
ハワイの仕事をするのはまた違うとやってみて気づいたんです。(たくさんハワイに行けたし、ハワイの魅力をもっと知れたのでやって良かったとは思っています!)
だってハワイに癒されたいのに
ハワイでずっとパソコン開いていたら
意味ないですよね。

飽き性だしいろんなことに興味はあるので、
自分が知らない世界や人に触れるのが好きです。

だからハワイの仕事があればもちろんやりたいけど、それだけでは満足しない自分がいます。

***

なので、

自分はどういう生き方をしたいのか、

その上で譲れないもの、て何か。

それを考えて仕事を見つけたり
チャレンジしていけば良いのだと思います。

あとは、人から依頼されたものは
一度は話を聞いてみる。

それは編集とかではなく全然違う職業でも
その人が、自分を選んだ理由があるならば
興味が最初はなくても、
やる価値があるのかと。

あまり、
「好きを仕事に」とゆうコピーに
とらわれ過ぎなくてもいいんじゃないかな、
とゆうお話でした。

10年、15年経ってからじゃないと
見えない景色もあるわけですから、
続けられるうちは続けてみて、
やりながら考えてみてはいかがかしら。

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