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私が8年前にお肉をやめた訳

皆さんこんにちは。

最初の投稿から大分経ってしまいました。

自己紹介のコアになる「なぜ私がお肉をやめたのか?」について歴史をお話しします。

環境問題への関心

高校生の時にふと気づいたことがあります。
「私は地球に生かされている」
そして私は、環境問題に関心を寄せることになりました。
生かされているには何か意義があるはず、私の使命はこの地球を守ることなのではと思うようになりました。
それまで、両親には「お金は大事だ、あんたは弁が立つし、稼ぐために弁護士になりなさい」と何年も聞かされていて、ふわっと「あぁ、私は弁護士になるのがいいのかなぁ〜」と思っていました。小学生の時の文集にも、将来の夢は弁護士になることですと書きました。
(でも、10年後の自分へ宛てた手紙には、電気の発明家と漫画家になって早稲田大学に入っていると書いてあります。完全にエジソンの伝記に感化されています笑)
中高大一貫校だったため、高校生の頃に法学部の模擬授業に参加しましたがどうにも肌に合わなかったこともあり、高校一年生で方向転換、私は環境のことをもっと勉強して地球を守るんだ!と意気込み、結局のところ早稲田大学に入学、自然環境について学ぶことになりました。そして現在は電気(再生可能エネルギー)の仕事をしています。うける。

「環境と私」についても後日、記していきます。

大学3年次の米国留学

大学3年次、私はアメリカのポートランドという地方都市へ留学することとなりました。

留学しようと決めた主な理由は以下の通りです。

・大学1年次に初海外のオーストラリアへ訪れた際に、もっと英語でコミュニケーションができるようになりたい!と思った。(中学1年生から英語を勉強していたはずなので全くできない自分が恥ずかしかった)

・環境問題はグローバルな問題だから、そもそも英語ができないと無理ゲーでは。

・アメリカの大量生産、大量消費の文化が好きではなかったが、行ったこともないのに食わず嫌いなのはどうなのか、嫌いと思っても一度きちんと見てこよう。

後は、就活に有利になるだろうな~とか、そんなことも考えていました。

ポートランドに決めた理由は、英語のレベルが低かったこともありそもそも選択肢が少なかったのであまり自発的なものではありませんでしたが、結果としてこのポートランドでの経験が現在の私の人生の核となるものを作ることとなりました。

ポートランドで得たもの

米国留学=語学力の習得、と捉えられがちかもしれませんが、英語よりも大切なものをたくさん得ることができたのが留学の成果でした。

・考え方、文化、人種等の多様性に触れることができた

人と違うことは当たり前だということを、肌で感じることができました。「私は私でいい」と自信を持って生きることが当時とても新鮮で、そして心地が良かったのです。埼玉から都内の中学高校へ進み、いわゆるお金持ちのお嬢さんお坊ちゃんが多い学校でなんとなく田舎者一般家庭であることの劣等感を持ち、大学に入ってからもなんとなく…大学生の生活ってこういうことしておけばいい?というような時期があったので、自分に正直になることが単純にとても楽しかったです。

・自分の意見を持って行動・主張することの大切さを知れた(無論、相手の意見も一度キャッチすることの大切さも同時に知った)

例えば授業で発言するとき、「正解を言わないと馬鹿にされるのでは」「いいこと言わないと恥ずかしい」という意識を持ったことが誰しも一回はあるはずです。アメリカでの授業では、語学力はさておき現地大学生の発言内容が「あ、こんな単純な質問をしてもいいのか」というレベルのものが多く、とにかく発言や発信をすることが、仲間を集めたり議論をしたり理解をする上で大切な過程であることを理解しました。また、些細なことでも「あなたはどうしたいの?」と聞かれることが多かったのも印象的でした。相手に迎合しているだけの人生はもったいないです。

・日本のことを知らない自分を知れた

特に留学初期は英語での会話が拙いこともあり、会話の相手をしてくれる現地大学生は特に日本に関心のある人が多かったのですが、「日本ではなぜ●●なの?」「アメリカでは〇〇だけど、日本は?」「日本の政治・経済についてどう思う?」等沢山質問をしてもらいました。そして、答えがなかなか出てきませんでした。「××という事実は知っているけど、それが何故なのかを考えたこともなかった」ことがあまりにも多かったのです。留学を経て、客観的に日本という国を見ることができるようになりました。

・自分にとって心地のよいものが何なのかが分かった

これまでの日本での大学生活、高校の友達、彼氏、家族全てと離れて米国に渡ったことで一回自分がリセットされ、いわゆる「縛り」のない生活を行うことでより自分は何が好きなのか、何をしたいのか、ということに向き合うことができました。スポンジのように様々な文化や価値観を吸収し、自分の中の最適解を見つけることができたと感じています。

これらは恐らく日本で「普通に」学生生活をしていたら得ることは難しかったと思います。留学をしたことで知らない世界に飛び込むことができ、視野が一気に広がりました。

とある友人との出会い

そんな留学生活の序盤、とある友人ができ、図書館でおしゃべりしていました。
その人は日本人が1/4入ったクォーターで、たまに日本にも遊びに行くと。(とはいえほとんど日本語はできません)
よくよく聞いてみると彼は自分のことをveganだと言います。
もともと環境問題について知識はあったし、料理も好きだったのでvegetarianやveganについて存在は把握はしていました。
でも、そんなの現実的には難しいだろうとやる前から決めつけて別次元の人間のやることだと思い込んでいました。

しかし彼は言うのです。
簡単だよ!と。
日本ならなおさらだよ!たくさん美味しいveganがあるよ!と。
やってみなよ!楽しいよ!と。

実際にveganの人が周りにいた試しがなかったわたしには衝撃が走る出会いでした。
ほんとにやってる人がいる!と。

ちなみに彼には、もし興味があればEarthlingsという映画を見てみるといいよ、と勧められました。
(これに関してはまた後日)

やってみるという価値

その頃、私は日本で楽しく行っていた環境活動をやめて渡米していたこともあり、何か環境活動ができないかなぁ…と、もやもやしながらサークルやボランティア活動を探していました。

そんなときのveganとの出会い。
私がやるのはこれだ!と確信を持ちました。
私の好き、と使命がカチッとはまった瞬間でした。

翌日には冷蔵庫に入っていた肉とチーズを全部友人に譲りました。
スーパーにいくと、豆腐も売ってるし、擬似肉のソーセージや植物性のミルクがありました。片っ端からveganの食品を買って食べました。
本屋に行ってveganレシピやライフスタイルの本を買いました。
環境問題と食糧生産の関係についても調べました。
当時日本ではこれといったveganのお店もほとんどなければレシピサイトもありませんでしたが、細々と菜食を綴る人のブログを読み漁りました。
(当時、へろよんさんのブログが好きでよく読んでました。愉快。)

世界が開けた気がしました。
目の前には明るく、楽しく、チャレンジャブルな世界が広がっていました。
それまでも料理が好きでしたが、もっともっともっと好きになりました。
自分の体と、心と、地球のつながりをより考え、直接的に感じるようになりました。

新しいことにチャレンジするとき、誰しもエネルギーを使います。
そのままでも成り立っている人生を崩すかもしれないので精神的な負荷もあります。
でも、やってみて無理ならやめてもいい、ゆるめてもいい、とにかくやってみることが一番の人生の糧になるなと、今こうして振り返ってみても本当に思います。

やってみると

新しい環境、価値観との出会いがあります
やっている人の気持ちが理解できます
やり続けることの困難にぶつかることができます
自分はどうしたいのか、実践を通じて自問自答ができます
そしてなによりワクワクします。

食わず嫌いだったアメリカに留学をして
やる前から諦めていた「肉をやめる」ことをやってみて
視野が広がりました。世界が変わりました。

そしてもともと飽き性な私ですが、今でもワクワクし続けています。

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