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文学畑の僕が気づいたら青山ブックセンターのビジネス書担当になっていた話


こんにちは。青山ブックセンター本店の文庫担当、そして題名の通り、この度ビジネス書担当にもなりました神園です。


「文学畑の僕」とカッコつけて書いてますがウソですので騙されないでください。言ってみたかっただけです。全く詳しくないですし、最近はろくに本も読んでおらず積んでばかりな気が…。
ただ、本を読むなら、文芸関連が多いというだけです。

そんなウソ文学畑の僕は今までビジネス書を読んだことがありませんでした。恥ずかしながら本当に1冊たりとも読んだことがありませんでした。
大学時代のバイト先で、偉い方に『7つの習慣』や『嫌われる勇気』などを薦められて、外ヅラだけは良いことで知られている僕は「はい!必ず読みます!」と一応目を輝かせて言いながら、家に帰れば文学畑を気取るには丁度良い講談社文芸文庫や岩波文庫などをぼけーっと読んでいました。

大学在学中に他人とろくに関わらずそんな小説ばかり読み耽ったからか、気付けば完全に社会のレールを踏み外し、就活をせず、しまいには単位不足で留年。そんな留年中に、なんとなーく青山ブックセンターで働き始め(後日卒業できました)、なんとなーく今に至る僕は、この来歴からしてビジネスから遠くかけ離れています。

なので、ビジネス書の担当を打診された時は、正直やれるか不安が大きかったのですが、実際に1ヶ月ほどやってみて、何だか棚のビジネス書たちが愛おしくなってきました。(ヤバい)
何より、めちゃくちゃ楽しいです。


ということで(?)、こう見えても根が案外にビジネスライクにできている僕、人生初めてのビジネス書、買ってみました。

山口義宏さん『マーケティング思考』(翔泳社)平山高敏さん『オウンドメディア進化論』(宣伝会議)の2冊。新刊です。

どちらもビジネス書素人の自分でも読みやすく、わかりやすく、面白かったです。そして、どう売上を上げていくのか日々悩んでいますが、そういった頭の中のモヤモヤが整理され、言語化され、視界が広がったように思います。
食わず嫌いで避けていたビジネス書の面白さに気づかせてくれた、この2冊。オススメです。


こんな新米ビジネス書担当ですが、先日は日本経済新聞の取材を偉そうに、あたかも歴戦の書店員かのような顔をして受けています。(※記事内の自分の下の名前が間違っています笑)

フィーチャーされました、孫泰蔵さん『冒険の書 AI時代のアンラーニング』(日経BP)、入り口近くのビジネス書フェア台で大きく展開しております。

3/29(水)には孫さんを当店に招いてトークイベントも開催します!(既に満員御礼です)


他にもビジネス書のイベントの開催が決まっています。

・3月28 日(火)19時〜
『動画大全』刊行記念!
明石ガクトさん×深津貴之さん トークイベント
—AI時代の動画、そしてクリエイティブのあり方とは?ー
4月11日(火)19:00~
『なぜウチより、あの店が知られているのか?』(宣伝会議) ×『スマホで「読まれる」「つながる」文章術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン) 刊行記念
嶋野裕介さん×尾上永晃さん×奥山晶二郎さん トークイベント


レジで接客をしていて分かるのは、文芸書とビジネス書を一緒に買う人はあまり多くないということです。
これはお客様に限らず、書店員の中でもそうなのではないかなと思います。
文系/理系、勉強/体育といった感じで、文芸/ビジネスは別モノかもしれませんが、今や文理融合、文武両道、大谷翔平的な二刀流が持て囃される時代です。なので、自分はこの機会を大きなチャンスと捉え、文庫/ビジネスの二刀流でガツガツやっていきたいと思います。
きっと、両方の仕事が相互的に良い影響をもたらし新しいヒントをくれるはずです。
しかも文学畑(ウソ)でビジネス書もガツガツやっている書店員ってあまりいない印象です。どうせやるなら変わった書店員でありたい僕にはうってつけなのかもしれません。


と柄にも無い真面目な意気込みを表明しているうちから、また変なフェアを始めてしまい反省しております。

文庫コーナーで「マジックリアリズム・幻想・奇想の世界」フェアの展開を開始しました。

こちら好評で嬉しいです。


また別の棚では「偏愛装画フェア 文庫で知るイラストレーターの仕事」も開始。文庫の装画に着目し、一つ一つポップでイラストレーターさんのプロフィールと他の装画担当作などを紹介。

自分で言うのもなんですが、斬新なフェア。

素敵な本ばかりなので、ぜひ手に取ってみてくださると嬉しいです!


ということで、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
青山ブックセンターでお待ちしております!


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