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BIZ DEV Vol.10「新たな可能性や視点を生み出して 社会的な循環の作用を巻き起こすアートのプラットフォーム」タナカナミさん

※現在は一人で活動中です。

僕らは「0wan 」というクリエイティブチームです。
読み方はそのまま「オワン」と読みまして、その字面通り”0イチ”を意味しています。

0wanは起業家の皆様のアイデアの壁打ちを通して、見えないところをクリアにしたり、当事者だと見失いがちな”思いとやることのズレ”、作りたい世界を目指すために”まず最初に何をすればいいか”などを一緒に考えていく活動「BIZ DEV」をやっています。

メンバー紹介
・Hyko(ヒコ)
ベトナムのダナン在住、クリエイティブ長髪ヒゲ面男。
職業:プロジェクトマネージャー、プロダクトデザイナー、クリエイティブプロデューサー、モデル、ファッションディレクター
0wanの担当:リード壁打ちスト、クリエイティブ全般、デザイン

・斧
ベトナムホーチミン在住の駐在員セレブ。
職業:ディレクター、ブリッジSE、ボランチ、フリーキッカー、逆グルメ愛好家
0wanの担当:議事録、動画編集

・8man(本名:中久木八幡太郎)
多趣味なハゲ。株式会社Enlyt 執行役員。
職業:会社経営、セールスマーケティング、ビジネスプロデューサー、僧侶(見た目)、歩く知恵袋、地理愛好家、料理愛好家、魚博士、ベーシスト
0wanの担当:司会、音楽、ブログ

・KP
8manの昔の後輩。山梨が産んだジャンクフードファイター、コンビニスト、コンビニ検定特1級、雀荘にいる人。
元嘘つきの毛深。毛だらけ&嘘ばっかついていたのであだ名は「ウソバッカ(チューバッカ+嘘)」だったが、現在は脱毛済w
カイジでいうところの沼にいたところ8manがザオリクで復活させて人間に戻る。火曜日になるとコンビニをハシゴして新入荷商品の説明をしだしてうるさいのが無念。
好きな食べ物はビッグマックの倍パティのソース多め。終わってる。

ふぅ〜肩書きがうるさいですな。

BIZ DEVでは起業家、起業を目指す皆様、スタートアップ経営者の方等、毎週ゲストを招いてアイデアについて議論していてNoteに記録を残しています。
過去のBIZ DEVはこちら

今回のゲストは、「おっぱい展」を主催しアートを通して社会と繋がる活動をされているアーティスト/経営者のタナカナミさんです。

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1.アーティストと企業のマッチング

事前にヒアリングシートを頂いていたので確認していると、今回のご依頼は「アーティストと企業のマッチング」にいける「マネタイズ方法」と伺っていました。

事前に0wanチームですり合わせをした時もマネタイズは意識しつつも、もっと根本的な対象や課題や思いの部分を見て質問を考えていました。
(0wanでは対象・課題・思いを修正していくパターンが多いんですね)

そうするとやっぱりアーティストの課題を考えていく必要があるし、繋がる企業側の課題を考える必要があります。
議論を以下にサクッとまとめました。

・アーティストは作品を作れるが売り方を知らない
・アーティストを起用して何かやりたいと考える企業が増えてきている
ただマッチングするだけでは結局うまくいかないので、両者を繋ぐアートディレクターが必要であり、アートディレクターはタナカさんがやっていることでもある。
なのでアートディレクターが間に入ってコンシェルジュ的に動くことが差別化でありマネタイズポイントでは?

さて、ヒアリングシートでは対象・課題・思いをそれぞれ分割して掘り下げるようになっていますので、まずは対象から見ていきましょうって感じで確認することが多いです。

いつもはこのやり方が良い感じでズレや課題が可視化していくのですが、今回はこのやり方がマッチしなかったなと感じました。

ビジネス目線で考えていくと、課題があってそれを解決するソリューションがあって、、といった感じで議論しますが、今回はお相手がアーティストさんです。
ソリューションが見えてきたところで以下のようなお言葉を頂きました。
「ビジネスっぽくなりすぎるのは面白くない。偶然の出会いとかもっとワクワクするような体験を生み出していきたい」

2.アートを使った循環型社会の実現

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Hyko:「マッチング」とは。を定義した方が良いかもしれません。
田中さん:アーティストは常に妄想している。おっぱい展もそう。いつかやろうではなくて、今できるものを作りたい。ガチガチではなくて、バーチャルランチぐらいのゆるさが良い。例えばベトナムで個展をしたいなと思って検索すると、すぐ実現できるきっかけが見つかるような場を提供したい。
アーティストの芸能事務所はある。それがしたい訳ではなく、もっと身近に繋がれるような場をつくたい。
食えるか食えないかではなく、表現できる場を作りたい。
場を作るのでアーティストに食えるよう頑張る努力をしてもらいたい。
Hyko:その場合、マッチングアプリが1歩目ではないと思う。マッチングはありふれているけどみんな使っていないのでアプリを作っても人は集まらないと思いました。
田中さん:シンプルに繋がりたい、
8man:相席屋みたいな感覚ですかね。
田中さん:まさにそうです。
Hyko:それとSNSは何が違う?バーチャルランチと同じだと思う。
田中さん:アートに特化していないんですよ。バーチャルランチでもい違」んですが、もっとアートに特化した方が良いんです。
Hyko:アートに特化するがあんまりよく分からない。そこを深掘りしていきたい。
田中さん:「アートと何かで世の中をもっと良くする」が理念なんです。それをシステムで表現したいのよ。
8man:何かテーマが必要になりますよね。仕組みとしてはただのマッチングかもしれませんが、テーマが明確になっていくといいかもしれませんね。
バーチャルランチだったら「いつか一緒になにかできるかもしれない人と15分話してみる」とか。
田中さん:そこで行き詰まっているので、2年間止まっているのよ。
Hyko:アートのためのマッチングを詰めたら出てきそうっすね。切り口が大事になってくるので、アートのマッチングで手段としてやれることは具体的に何だろう。を出していく作業が必要ですね。
田中さん:実は、マネタイズは課題なんですが、そこから離れたら見えてくるものがあった。例えば、産業廃棄物をアートの素材にできませんか。とか。誰かにとって不要なものはアーティストにとってはめっちゃ有要なんですよ。
8man:SDGsですね。廃材や廃棄物をアートを通して循環させるやつですね。
Hyko:SDGsは分からないが、不要な物を価値あるものに生まれ変わる。ということはすごく良い。ゴミを投げたらそれが生まれ変わる場所であればすごく良い。その対価として、それを発信してくれればアウトプットとしては良い。
8man:この肝はToCですね。BtoBの企業がアートの力でいらないものを通して、実際に触れたり鑑賞したりすることができる=Cと繋がるってすごく面白いし、アートの力がもっとも発揮できるのはやっぱSDGsなのかも。これってタナカさんの実体験ですよね?
田中さん:はい、いらなくなったブラジャーを集める活動をFacebookで発信したら、年間300枚も集まったんです。個人的にはいらなくなった古着でアートを作ったりもしてました。提供してくれた人たちは渡さなくても個展に出すとすごく喜ばれる。アートの場に行く機会ができるんです。集まったブラジャーがニューヨークに行くってなったときにすごく盛り上がった。
Hyko:アートのメルカリみたいな。
8man:アートのハードオフみたいな。
KP:下着泥棒の下取りマーケットできそうすね!
Hyko:...はい、C側からすると、そこに行く理由になりますもんね。
田中さん:そう、アーティスト側でもコンセプトが産まれる。お父さんのパンツがルーブル美術館に出るぞ!なんてなったら盛り上がると思うんです。
Hyko:その切り口はありですね。まとめると、いらないものを提供する人がいて、それをアートを通して作品に変える。個人が要らないものをアーティストが価値を生み出すから始まっているが、企業も別の切り口でコラボが生まれそう。どんどん発展していく気がします。
8man:タナカさんの実体験の分身を作る。結果的に企業とのマッチングが生まれる。

3.反省とSDGsの流れ

今回の反省としては、ヒアリングシートに沿って分けて考えていくことではタナカさんが議論したかったテーマに辿り着くのが難しかったということでした。
いろんなタイプの起業家さんがいるので、アーティストタイプの方はもっとフリーなブレストベースの話から入って、骨格が見えてきたら掘り下げを使うやり方が良かったのかもしれません。

また気づきとしては、0wanでもSDGs関連のお話が実は結構あるんですよね。少し前の環境意識とかのレベルより浸透してきているなと感じました。本業の案件の方でもこういう話が来てたりするので、これから増えてきそうな予感です。
僕も含め実際SDGsを具体的に何?って思う人結構いると思うんですが、今回のような不要なものや廃棄物をアーティストが商品や鑑賞できるものに変換して消費者に触れる機会を作るってのがすごく分かりやすいし、この考え方はすごくイケてるなと思った次第でございやす。

タナカナミさん
https://www.instagram.com/nami_andgallery/?hl=ja

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