この記事を読みに来たということは、そこのあなたは今まさに鼻水がナイアガラの滝で、目が万華鏡写輪眼、頭の中は常にマヌーサがかかっていて、喉は12時間カラオケ行った後、みたいな状態ということだろう。安心して欲しい、僕の家の方が圧倒的に花粉が飛んでるから。

この家の立地では右手に杉、左手に杉、裏手にも表にもちろん杉という盤石の体制で花粉を飛ばされているので、都会の花粉の比ではない。花粉飛散量を測定したら相当悲惨なことになることは火を見るよりも明らかである。そんな中で暮らしている私もご多分に漏れず花粉症である訳で、なんなら小学2年生から花粉症である訳で、最近では前述の通り日常生活が非常に困難な状態に陥っていた。

なお、過去にアレルギーの検査を行ったことがあるため、自己紹介がてらアレルギー反応がある物資をここで載せておこう。　

・スギ
・ハンノキ
・ヒノキ
・ブタクサ
・イネ
・ハウスダスト
・猫の毛

こんなところだ。食物アレルギーがないのは幸いではあるが、植物系はほぼすべて網羅しており、ブタクサやイネの存在のおかげで春だけでなく秋にも猛烈なダメージを受けるという非常に厄介な状態になっている。そんな状態でよく山へ移住する気になったな、という意見は一旦脇に置いておくとして、いよいよ本格的な花粉シーズンの到来である。

昨年5月からこの家に引っ越して来たため、春を迎えるのは実は初めてであるが、私は今とある方法を実施することにより、日常生活にほぼ影響がない程にアレルギー反応を抑えて暮らすことが出来ている。山の中でこれなのだから、都会で暮らす皆さんにとっても十分な効果が得られるであろう。

世間ではこの時期になると、様々な民間療法やライフハックが現れてすごい勢いで拡散されていく。しかしその殆どは、科学的に全く効果が実証されていない、気休め程度のおまじないのようなものである。中にはそういった情報を有料で販売する人もいるため、騙されないように気を付けてほしいと思いながらこの記事を書いている次第である。私が実施している方法では、前後で比較した時にAGV値（特定の物資に対するアレルギー値、今回の場合は杉）が平均して20.315%低下するという結果が実証されている。（アイヒマン実験では23.4%）
もともとはヨーロッパのシーランド公国で実施されていた方法であるが、そもそも花粉症というもの自体が向こうではそれ程問題視されていないため、なかなか研究が進んで来なかった。

そこに目をつけた国際信州学院大学理学部の松本ふじみらの研究グループが5年前より実証的な研究を開始し、昨年のWTO（世界保健機関）のシンポジウムでようやく一定の研究成果を発表することができるようになった。日本においても一部地域、南馬宿村などでは民間療法として実施されていたこともあるため、これからますます研究が盛んになってくるだろう。※2023年現在日本科学技術大学の上田次郎らのグループが研究に乗り出した。

では、あまり長々と記事を書いてもあれなのでこのあたりからその具体的な花粉症対策を紹介することとしよう。その方法とは非常に簡単で、とある食品を一日3回食事の前に摂取するだけである。松本らの研究グループによるとその食品に含まれるアルトコロニー酸が恒常的に摂取され、血中濃度が3.141%を維持できている場合、アレルギー反応が抑えられるとのことだ。なお同時に牛乳を摂取するとサギシトファンの作用で吸収が促進される。この食品はスーパーで買うことができ、特に関西の大手スーパー阪神SABAKUで安価に販売されており、私はショッピングセンターのカトーナノカドーで購入している。

では、一体その食品が何なのか、それを発表する前にまずこの記事の趣旨を述べておきたい。この記事のテーマはライフハック・生活といったものではない．．．情報リテラシーである。

そう、この○○を食べればアレルギー反応が収まる、といった食べ物はない。そんなものはない。この世にない。逆に少しでも冷静に考えたら分かりそうなものだが、そんな食品があったらその方がよっぽど恐ろしい。そんな食品恐ろしくて口にできないだろう。

しかしながら世の中にはそういった情報が溢れておりそれに騙される人も多い。ここまでなんの疑問もなく読み進めてしまったそこのあなた、騙される可能性が非常に高い。お気づきの方も多いと思うが、この記事の中には引っ掛かるポイントが15箇所用意されており、そのいずれかに引っ掛かり少しでも調べていれば途中で気付くことが出来ただろう。ではここで前半に述べた文を改めてもう一度置いておく。

『世間ではこの時期になると、様々な民間療法やライフハックが現れてすごい勢いで拡散されていく。しかしその殆どは、科学的に全く効果が実証されていない、気休め程度のおまじないのようなものである。中にはそういった情報を有料で販売する人もいるため、騙されないように気を付けてほしいと思いながらこの記事を書いている次第である。』
お気づきの方もいると思うが、この文章の直後から、書いてることはすべてでたらめである。アルトコロニー酸ってなんだ、RADWIMPSかよ。3.141%って、円周率やん。（このようにデタラメではありますが元ネタや出自はあります。）

花粉症を克服する唯一の方法は、病院に行き、処方薬を貰うことである。皆さんにはそれを心に刻み、デマや嘘に惑わされずに生きていって欲しい。

なお、ここからは15箇所のデタラメや嘘の解説になるので興味ある人だけどうぞ。

1.AGV値
そんなものはない。アレルギーだからAから始まるそれらしきものを引っ張ってきただけである。なお、AGVは産業用の無人搬送車を指す単語である。

2.   20.315%
総合分離課税の税率である。定期預金で増えた分や、株式の配当で儲けた分からはこれだけの税金が引かれる。やめてほしい。

3.アイヒマン実験
有名な社会実験である。ここでは詳しく説明しないが、人間に電気ショックを与えたりするやつである。びりびり。

4.  23.4 %
地球の地軸は公転軸に対して23.4度傾いている。公転面に対しては90度−23.4度＝66.6度傾いていることになる。こちらの方が覚えやすいのでテストではこちらを覚えると良い。

5.シーランド公国
承認している国が世界に存在しない非承認国である。島自体が人工物であり木は一本も生えていない。日本人でもお金を出せば爵位を購入できるらしいので、余裕のある方は公爵になってみて欲しい。

6.国際信州学院大学
ネット上のおふざけによって作られた架空の大学である。架空ではあるが、ホームページは存在し、かなりクオリティーが高い。学部紹介のページに理学部が合ったので採用した。法学部や国際コミュニケーション学部よりはそれっぽいだろう。

7.松本ふじみ
国際信州学院大学の教員ページから採用。何故か理学部の教員がいなかったため、代理で化学担当の松本氏に載って頂いた。経歴は学長の孫の友達の娘の友達。

8. WTO 
世界貿易機関である。世界保健機関はWTOではなくWHOである。しかし、WHOだとしても、世界保健機関が花粉症のシンポジウムを開くことはないだろう。

9.南馬宿村
ネット上の架空の村。ホームページは日々更新されており、村八分関係の記事が豊富。村八分にされてしまったら？というページもあるので是非見てみよう。

10.日本科学技術大学
ドラマTRICKに登場する大学。ドラマ内では相当に有名な大学とされているが、何を研究しているのかは不明。

11.上田次郎
ドラマTRICKに出てくる学者。阿部寛が演じている。仲間由紀恵演じる山田奈緒子との小粋な掛け合いが評価され、大ヒットドラマとなった。

12.アルトコロニー酸
そんな成分はこの世にない。RADWIMPSが出した「アルトコロニーの定理」というアルバムから拝借。RADWIMPSの曲はとても良い。今も昔も。

13.サギシトファン
そんな成分はこの世にない。牛乳に含まれるのはトリプトファンである。なお、サギシトファンと入力すると予測変換で「詐欺師とファン」となるはずである。ここまで読んでくれたあなたはファンだし、僕は詐欺師だろう。

14.阪神SABAKU
そんなスーパーはない。現実に存在するのは阪急OASISである。誰だって砂漠よりはオアシスで買い物をしたいだろう。

15.カトーナノカドー
そんなショッピングセンターはない。現実に存在するのはイトーヨーカドーであるが、アニメクレヨンしんちゃんの中ではサトーココノカドーというショッピングセンターが登場する。

これら15のデタラメにあなたはいくつ気付くことが出来ただろうか？それでは、良いSNS生活を。