上村一夫『関東平野』は関東平野のどのへんなのか
『同棲時代』『悪魔のようなあいつ』等の著作や作詞家・阿久悠との親交で有名な漫画家、イラストレーター、エッセイスト、昭和の絵師こと上村一夫先生の『関東平野』という作品があります。
太平洋戦争末期、品川で空襲に遭い両親を亡くした金太少年が関東平野の農村に住む祖父の元で終戦を迎え、いろいろあって東京でイラストレーターとしてやっていくという自伝的な内容で、関東の生まれではなく地方出身だけど農村育ちでもない私の心のなかにも美しい田園風景が広がるような、ノスタルジーを感じさせる作品で