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旅の思い出も複利で増える

預金金利の付き方には、単利運用と複利運用があります。
複利運用では、元本に利息を加えたものが次の元本になります。
そのため、運用期間が長くなるほど投資の元本が雪だるま式に大きくなっていき、金利が高ければ高いほど増えるスピードが速まります。
 
投資について語る時に、できるだけ早く始めてできるだけ長く続けるといいと言うのは、この複利の仕組みが関係しています。

積立貯蓄、積立投資は少額からでもまずは始めることが大切。
そのうえで、自由になるお金ができたら少しずつ積立額自体も増やしていくといいでしょう。

旅の経験が日常に影響を与え、次の旅がさらに濃いものになる


お金の話ではよく語られる「複利」の効果ですが、私はこれと同じことを「旅の思い出」に感じます。

私は20代の前半に旅行会社で働いていましたが、添乗員として旅に同行していた先で、ご年配の男性が、20年前にご夫婦で海外旅行に行った思い出を嬉しそうに語ってくれた姿が忘れられません。
 
その旅が仮に一週間で終わっても、楽しかった旅の思い出は一生の財産となります。

旅先の料理がおいしければ、その土地のスパイスや調味料を買って帰って、自宅で再現して楽しむこともできます。

一度行って気に入ったら、2度3度と同じ場所に出かけて、より深くその土地を知ることもできるでしょう。

また、年齢を重ねて遠出が難しくなった時でも、テレビにその土地の映像が出てきた時やアルバムをめくるたびに、思い出話を語ることができるでしょう。
 
旅の経験に次の経験が重なって、どんどん大きな経験、深い経験ができるようになるところは、複利運用と似ています。

定年退職を迎えて時間とお金ができたとき、突然旅に出かけても、通り一遍の旅しかできないでしょう。
いつか濃厚な自分らしい旅をしたいと思ったら、早めに経験を積んでおくことが早道です。

経験も複利で増えると思って、できるときに1つずつやりたいことをやっておきましょう。

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