こちらは短編集になっていてタイトルにもなっている『丹生都比売』は
鸕野讚良（うののささら）諡（後の呼び名）を持統天皇と
その子息である草壁皇子のお話です。（大まかすぎる）
文中には現代の小説ではなかなか使われない表現が多くありますが、
意味を辞典で引きながら読むのも楽しいひと時でした。
梨木さんの文章は静かな湖面を思わせます。
語彙が豊かで、物語も素敵ですがエッセイもおすすめです。

一番初めに読んだ燃え殻さんの著作は
『ボクたちはみんな大人になれなかった』です。
この『ブルーハワイ』はエッセイ集で、
実際に燃え殻さんの身に起きた
日々のあれこれを綴ったものです。
これがエモいというやつでしょうか。（もう古い？）
とてもセンチメンタルな気分になります。

レンタルさんが実際に受けた依頼の数々を
一年間まとめたエッセイ集です。
色々ぶっとんでいました。
僕なら何を依頼するかな…。と考えながら読みました。
世界マジ広～。
読みながらすごい笑ってしまいました。

孤独に関する本は色々ありますが
こちらは哲学の視点から孤独を考える本です。
生きていく上で孤独は避けられないものですが
そのことを解った上で、どう自分や他人と関わるか
ということが書かれています。
優しい文体で読みやすいです。
コロナ禍の中での孤独についても書かれています。

森さんのエッセイ集です。
この方の考え方が結構好きです。
わかるような、わからないような。
でもそうだよね。と思う事もあって
なかなかに面白いです。
現在11冊出ています。毎年年末頃に発売らしいです。

『すべてがFになる』はめちゃくちゃ有名ですが（映画とかにもなってる）
実はまだ読んだことがありません…。
簡単に言うと島に閉じ込めれれて、そこで殺人事件が
起こるけど、犯人が誰かわからないし、そもそも誰が
自分たちを招待したのかも不明。よって動機も不明。
というミステリー＆サスペンスです。
とりあえずFを読みます。

曖昧な関係の男性二人が織りなすお話です。
名前をつけられない（つけたくない）
関係ってあるよねっていう…。
めちゃくちゃ深いです。絵も丁寧で好き。
周りの人との距離感とか自分の大切にしたいものが
わからなくて悩んでいる人に読んでほしい。

恋愛対象が男性の男子高校生の熱海くんが
先輩たちやクラスメイトとわちゃわちゃする。
ほのぼのゆるい。
熱海くんがもしクラスメイトだったら
ずっと観察してしまうだろうなきっと…。
短編集の『四十九日のお終いに』もおすすめ。

人間に化けて商売をする猫と人間のお話。
おそらくモデルが東京日暮里の谷中銀座商店街。
前職が近くだったので、懐かしくなりました。
3巻で完結です。
あたたかくてほんわりします。
ちょっぴり事件や人間関係トラブルも起きますが
安心して読めます。
小説家との一編が好きです。

もし100万円で友達を買えるとしたら。
そしてその友達は初期設定として4つの言葉を持っていて、
5つ目の言葉は自分で好きな言葉を設定できるとしたら。
ミウラさんと友達と、その作者を取り巻くお話。
僕もミウラさんのような心の人になりたいと思いました。

詩人の穂村弘さんによるエッセイ集。
創作を始めたばかりの人はペンネームに月が入ることが多い
という一節を読み、ぎくっとしました。
僕のペンネームは母からもらったもので、
特別クラゲが好きなわけではないのですが、
海と魚が好きなので多分そのへんから考えたのかと…。
一応お知らせしておきます（なぜ）
結構笑えるものも多く、終始にやにやして読みました。

母親が亡くなったことをきっかけに、主人公が母親の手紙に
したがって若き日の母親の異国の友人を訪ねていくお話。
兄や父親との確執もあるようで、主人公が異国の地で
自分自身と向き合い、少しずつ家族のことを知り、
自分の殻を破っていく様子が描かれています。
まだ2巻までしか読めていませんが、
風景や心情描写が丁寧な印象です。
5巻まであるようです。
ヨーロッパ行きたーい。

以上、１１月の読書記録です。
読む量を超えて本を買うので
積ん読状態です。（でも図書館で借りる）
時間が…時間が足りない…。

読書感想文は苦手だったことを思い出しました。
おすすめの本などがあったら是非教えてください！