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みんなの森ぎふメディアコスモスで聴こえる音が ここちよい

益田ミリさんの「今日の人生」を読んでから、ずっと気になっていた「みんなの森ぎふメディアコスモス」に、ようやく行ってきた。

益田ミリさんは、そこの図書館で過ごすためだけに、3日間も費やしたそうな。
そこまで魅かれる図書館とは、どんなところやろう。
しかも、岐阜市立だから、公立の施設やのに。
つまりは、無料ってことやで。

私も、益田ミリさんのように、泊りがけで行ってみようか。
そんなことも思っていた。
でも、調べてみると、岐阜って私の所在県の隣の県で、電車を使って2時間ちょっとで行けてしまうらしい。
一人旅としゃれこむのもいいけど、
どうせやったら、せっかくの一人旅は、もうちょっと離れた場所の方がいいしなあ。
まっ、今回は、日帰りで、まずはどんなところかお試しに行ってみよか。

そんな感じで、出かけて行った。

ぎふメディアコスモスの詳しい情報は、調べれば、次々と出てくるやろうけど、
何より私が気に入ったのは、
蔵書の見やすさ
天井の高さ
椅子やテーブルの配置
椅子の座りごこち
たくさんのトイレ
ぐるりを覆う窓
射し込むおひさまの光

そして、音である。


図書館は、建物の2階にあり、1階には、地域の人々の活動を支えるような、さまざまなコーナーが設置されていて、老若男女がたくさん。
もちろん、子どもたちも。

でも、ちっとも騒がしくない。
静かなのである。

コンビニもあるし、スタバもあるし、飲食できるベンチもあるし(これがまたよい。)、ざわっとしていても何ら不思議はないんやけど、でも、静かなのである。

ときおり、子どもたちの声も響いているが、建物の木製部分が音を吸収するのかどうなのか、耳触りよく聞こえてしまう。


私は、朝から夕方まで、ほぼ2階の図書館で過ごしていたけど、
とっても気持ちよく読書に没頭することができた。

椅子がいいのか、お尻も首もちっとも痛くならない。

ふと、本から目を離すと、外の景色が見える。
上を見上げると、うんと高いところに、木製の美しいデザインの天井が見える。

すぐ隣に人がいるのに、感覚が適度にあいているので、ちっとも気にならない。

本を読んでいる時に、聞こえてくるのは、
コトッ
キュッ
キャハハッ
のみ。

時々、かすかにオルゴールの音もあったなあ。
あれは、なんやったんやろう。
でも、意識しないと、聴こえない程度の音量。

コトッ   は、棚に本を戻す音
キュッ   は、歩く人の足音
キャハハッ は、遠くの方から聞こえてくる子どもたちの声

それらを聴いていると、ものすごく癒される。


わたしはそこで、あるエッセイを読んでいた。
それは、新聞に連載されたものを、書籍にまとめたもので、エッセイすべてに、新聞に掲載された時期が記されていた。

その日付を見ながら、
自分がその時に何をしていたのかを、思い出していた。

ちょうど、再発治療がスタートしたころと重なった。
わたしが検査をしていた時に、この作家さんは、こんなことを考えてはったんか・・・・。
わたしが、体力をつけるために、必死で歩いていたころに、この作家さんは、こんな悔しい思いをしてはったんか・・・・。
わたしが、不安な思いで押しつぶされそうなってた時に、この作家さんは、こんな言葉で元気を取り戻してはったんか・・・・。
わたしが・・・・・・

誰かの生活や思いと、自分のそれとを重ね合わせてみる。
一人で静かに、
そんなことをして過ごせる図書館やったなあ。

あと、もう一つ、大きなおすすめは、
お向かいにある岐阜市役所の市役所大食堂である。
日曜日やのに、しっかりと営業をしていて、メニューもたくさん。
量の調節もしてくれるし、大食堂と名のるだけあって、手際もよい。
そこで、自然薯とろろ定食(小)を食す。
本当は、本日のおすすめメニューの鯛雑炊を食べたかってんけど、
soldoutやってんなあ。
これが。


自然薯とろろ定食(小)620円なり~



ほんま、お楽しみがいっぱいのメディアコスモスさんやったわ~~。


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