聖息

ゆらぎつづける視界と妄想と創造をくり返す、
すり返す、
無数のバックフィルム。

遠のくことば
つなげ、
つなげ、
つむげ。

息ができなくても、
どれだけ吐き溜まる声が汚くても。


うそがつけなくて、
うそをつくのがこわくなってしまったから。

自傷行為と呼ぶの炭酸水の
ひとつ泡をかきつぶして。


命に最後のページはあるのか。
明日の展開を求めている。

あてはめられた自己否定を、
だれも愛せない心とことばを笑っている。
上級言語でひねりつぶす、ひき殺す。
三角形の中でおどりくるう羊水の中の天使は
なにを望むのか。


そこそこに味わわれて、
霧散する夢。
1日をすごせる回数券はフィクションの終末のように増減を繰り返す。
あちらこちらに散りばめられたことば様がUの下に集まる日はまだ来ない。
像を持たざる、
音を持たざるものに、
聖なる手立てを。


ひろわれそこねた音のような声が、
ふりがなを剥ぎ取られた、
捻じれた心臓が、
ぞうぞうと湧く等間隔のナイフの音が、
えぐり出す幻想の音。
伝染する志士に続こうと続くまいと、
先導する杖をもった、狼狽した賢者が、
こっちへ来いと呼んでいる。


余裕ぶってどうするのか
だれかにむけられたメッセージング、
もって持って守って、もういいって。
納得のなさそうなタイトルさえ、
届いてしまって、
うそになってしまう
蒼雲、爽雲、そう、うん。
しってるから。
だれかの心に届けられるうちに、
内に秘めたる遥かなる展開、
展望を怒涛なる勢力で。

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