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「自分ばっかり大変」って思っちゃうときあるよね

在宅勤務になって、以前より残業することへの抵抗感が増したと思う。

気がついたら外は真っ暗。大袈裟だけど、自分だけが世界から取り残された気分になる。

慌てて晩ご飯を買いに外に出て、不意に誰かの家のカレーの匂いに出くわしたりなんかすると、ちょっと落ち込む。

あったかい食卓を囲む、誰かの幸せの象徴のような気配に、売れ残った惣菜を買いに行く自分を対比して勝手に一人落ち込むんだ。

オフィスで働いていた時の残業は嫌なことだけじゃなかった。

夜、ひと気の少なくなったオフィスで残業しているもの同士、唐突に踏み込んだ会話が始まったり、次の休暇の予定を打ち明けあったり、どこからか甘い差し入れが渡されたり。

たまたま居合わせた人たちによる、独特なチーム感が嫌いじゃなかった。

自販機の横から見える夜景に報われた気持ちになって、誰かとの会話で少し頑張れて、不思議とこんな夜もありかな、なんて思える。

通勤がなくなって最高、なんて思ってたけど、誰かと共有する夜もちょっと懐かしいかもしれない。

チームメンバーとぶつかり、先輩に相談した。わざわざ時間取ってもらうことじゃないかも、なんて心配しながらZoomを繋いだら、大事なことだから相談してくれて良かったと言ってくれて安心した。

「誰だって、自分ばっかり大変って思っちゃうときあるよね」

先輩の言葉が、ぐっと自分にも響いた。

いくら画面越しに繋がれるとはいえ、やっぱり相手のことは見えにくい。誰がどれくらい大変なのかも分かりにくい。

油断すると、いつしか一人で働いている気分になる。あれもこれも、全部自分ばっかり大変な気持ちになって勝手にしんどくなる。

私だけじゃなく、みんなもそんな風に思えてしまう夜があるんだよね。きっと。

誰かの家のカレーの匂いに素直に幸せを感じられないのは、疲れてる証拠かもしれない。

見えない分、想像する力も必要だよね。


そんな気づきを得た7月でした。










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