リハビリ生活【ただそこにいるだけで!】
昔、NHKの連続テレビ小説「梅ちゃん先生」を楽しんでいた。
ある日の放送で、坂田医院で真理子という女性をかくまったために、事務所がメチャクチャに壊され、その片付けをしながら坂田医師と梅子が会話を交わす場面でした。
「ま、たまには人助けするのも良いもんだな」
「先生はいつもしてるじゃないですか、ここで」
「人助け?あ~医者をやってるってことか」
「はい」
「ん~、いや、それは違うな」
「どうしてですか?」
「ま~早い話、蕎麦屋が人助けをしてると思って蕎麦打ってるか?」
「それは違うと思いますけど」
「あ~医者だってそうだ。蕎麦屋が人助けじゃないなら医者だって違う。自分が人を助けてやってるっていうのは、医者の思い上がりだ」
「私は人を助けたいと思って・・・・・」
「医者はな、ただそこにいるだけでいいんだよ」
「え・・・」
「俺はな、戦争中は大陸に居たんだ。最後まで大陸にいた日本人は悲惨だった。戦争が負けそうになると、そういう情報が入る人間は真っ先に逃げ出した。医者の中にも逃げた奴がいる。
知り合いの軍人から情報が入ってね、俺は自分の命が惜しくなって、病院には患者がたくさん居たけど、卑怯にも俺は全部放り出して逃げた。
帰ってきてからが辛かった。
放り出してきた人達の顏が頭から離れなくてな。
で、お決まりの酒浸りだ。
このままじゃいかんとこの医院を始めた。
ただここにいようと思った。
今度は何があっても逃げ出さないでな。」
この言葉が心に響いた。
「医者はな、ただそこにいるだけでいいんだよ」
これは別に医師に限ったことではないと思います。
私は「ただいるだけ」に憧れているけれど、その域には程遠い生き方をしている。
ただ、この考え方は好きで、以前経営してた牛乳販売店でスタッフの写真館ブログ「おるき」と名付けブログを発信していました。
このブログの”おるき”という題名は、高知新聞が2006年の新春企画で関勉さん(高知市在住のコメットハンター)が発見された星をご提供いただき「星に名前を」という夢のある企画をされました。
しかし、考えの貧困な私は、「どうせ、龍馬・よさこい・かんざしなどの全国版のイメージで、名前は決まるだろうと思っていました。」
ところが、発表されたのは、土佐弁のそれもマイナーな恐らく土佐弁紹介とかでもあまりないのではないかな。
『おるき』
拍手です。すごいと心が震えました。
提案された奥村さんの「あなたは一人じゃないからね。私はここにおるきね」という提案の理由に感激しました。
この名前をブログに使いたい気持ちを高知新聞に手紙を送りました。
「おるき」は新聞社のものではありません。どうぞどうぞ、御遠慮なく「おるき」をお使いください。奥村さんが名前に込められた気持ちを、私たちも大事にしたいと思っています。
このように、高知新聞社 社会部さんよりメールでお許しを頂き利用させてもらってました。
この名前を強く押したのがシンガー・ソングライターで矢野絢子さんで当時20歳前後の方だったと思います。
この感性にしびれました。
「ただそこにいるだけでいいんだよ」
「あなたは一人じゃないからね。私はここにおるきね」
こんな言葉を使える生き方がしたい!
最後まで読んでいただき感謝です!
今日も元気と笑顔で頑張りマス(^-^)/
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