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優しく出来ない時は自分が弱っている証なんだ

私の中で出来るだけ意識していることがある。

他人の悪口を言わない。

自分がどう思うかはもちろん自由。

ただそれを軽々しく口にしないこと(ひとりごとは可)

ましては関係ある人には。


そう決めていた。

先日全く予期せぬ職場の人に遭遇した。
苦手な方だった。
とは言え私も遠巻きに最低限の挨拶はした。

一緒にいた同僚に用があったようで、
久しぶりの再会でとても楽しそうにやりとりをしている。
仲が良い間柄らしい。

私の中では正直この場いたくなかった。
さっさと去ろうと思った。
嫌な思い出が蘇る。もう何年も前の話なのに。
心の中に暗い影が落ちるのがわかった。

ほんの数分の出来事でやりとりは終わった。
再び同僚と並んで歩く。
余計なこと言わないようにと頭の中で警告はあったが、私の中の負の感情がポロっと出た。

多分そこまで気にする言葉ではなかったと思う。
それでもあまり気分は良くないだろう。

「久しぶりの再会良かったですね」

とか言って、それだけで良かったのに。
余計なことを言ってしまった。
ドス黒い感情が溢れ出すのがわかる。

ああ、自分余裕がないんだなと分かった。

あの時率直に思ったこと。

・単純にその方が苦手で二度と関わりたくない。
・自分は苦手でも、大事にしてくれる人がいることを目の当たりにして、羨ましいと感じたこと。

寂しいとすら思った。
ちょっとした醜い嫉妬も混じっていた。

仕事の帰り道、自己嫌悪に陥り、このままではダメだ。
と気分変えるべく寄り道をした。


ご褒美メロン🍈

普段は行かない。
値段もお高めだし、何よりいつ行っても混んでる。
だが、雨も降っていたのもあり、そこまで混んでなった。通りかかるもなかなか入れないスタバ。
思ったより奥行きも広くゆったり過ごせそうだった。

少し気分が上がり、お目当てのメニューを選ぶ。
ちなみに見出し画像のキッシュも頼んだ。
温めをお願いした。

若い男性の店員さんはにこやかに笑っていた。

「こう少し寒い日はあたたかいのも食べたくなりますよね」


確かそんな事を言われた気がした。

たったそれだけの話だが、私の中では非常にあったかい、優しい言葉をかけてもらえたと思えた。

別に注文のやりとりでは特に必要のない言葉だ。
なくても成立する。
仕事だからと言われたらそれまでだが、私は嬉しかった。泣きそうになるくらい。
ホストに行ってハマる方の気持ちがちょっと分かる気がした(笑)優しくされたいよね。

そこまで私は飢えていたのだろう。
優しくしたいし、されたいと。

帰宅してしばらくすると同期からの電話に驚いた。
誕生日のお祝い連絡をした。
普段はほぼ連絡取り合わないドライな関係だから、一言くらいで返ってくると思ったから。

近況を話した。
今、仕事がちょっと辛いこと。
休職する前にもこんなやり取りをした気がした。
あの時と違うのは、冷静に考えられること。
ただグチるだけじゃなくて、現状を把握してこの先を見据えられること。

私の中の大きな変化だった。

話終わった後、ホッとしたのか涙腺が緩んでいた。気にかけてもらえて嬉しかった。


今、自分がちょっと無理してる、弱ってるのだ。

他人に優しく出来ない時は仕方ない。誰だってあるだろう。
でもいじわるや嫌なことをしていい理由にもならないから。そこは忘れないでいたい。

まずは自分に優しく。
今はそれだけでいい。
無理しなくていい。



カフェの店員さんと同期に感謝を込めて。




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