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モネ展@上野の森美術館

11月の祝日に埼玉出張があったので、会社に戻る間にふらっと上野に寄って、モネ展へ。
人の多さたるや。流石、モネ。
仕事と仕事の合間にだいぶ癒されて、後半も頑張れました。

まず、空、水、光の描き方が美しい。それが結果的にもの凄く絵から空気感を感じることに繋がっていて、まるで絵から風が吹いてくるようなイメージでした。
特に朝の情景が美しいし、個人的に全体的に柔らかい空気感が好みで青色の出し方も素晴らしいです。海景や自然の中に少し漁師小屋や橋といった人工物が入ってくる絵が多く、私自身が写真で撮る絵の構図として好きな構図がとても多くて共感します。

私も海など、同じ場所でありながら、季節、天気、時間、構図によって違う情景を見せてくれること、だから同じ場所で定点的に特定の場所を何度も観ることが好きなのですが、それも共通項でした。
連作は一つずつ描いていたわけではなく、キャンバスを複数枚用意して同時に描いていたとのこと。1つのメディアに収まっていないという点では異りますが、まるで現代の動画撮影のようだとも感じました。

後期の作品は視力を落として、はっきりとは描かれず、結果、抽象画のようになっていますが、返ってこれはこれで芯だけ残ったような最終的に行き着いた型のような感じで素晴らしかった。人間、何かを無くしてもまた別の何かを得るものがあるんだなとしみじみ。地中美術館のモネの水蓮画がまた見たくなりました。

美術館を出たらまるでモネの絵のような東京スカイツリーを背景にした空でした。

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