最近の記事

アメリカ トリプル安の可能性

トリプル安とは、株安・債券安・通貨安の3つのことを言いますが、あまりよくないシグナルと言われています。 今年はまだ新年数日しか経っていませんが、例年の新年の値動きとは違う感じになっています。 下記はダウ指数の新年初日の値動きです。 通常初日は強い値動きを示しますが、今年は弱い展開でした。 株価指数に関しては、新年5日稼働日及び1月のまるまる1ヶ月は1月効果と言って、1年を占う上で世界中の投資家が注目します。 次に債券ですが、年初から売られて今日に入って節目の1%を簡単

    • ユーロドルの1.20-1.25レンジ

      ユーロドルの1.20-1.25のレンジは、歴史的にとても重要なレンジになります。 下記はユーロドルの1998年からの月足チャートですが、1.20が底になったり1.25が天井になってることが、よく分かると思います。 個人的には魔の1.20底、1.25天井とか思っています。 今回もまたそのレンジに入ってきています。このまま1.25超えをチャレンジするかもしれませんが、素直に1回で抜けるかはよく分かりません。

      • 1月の金に向けて

        金の1月はとても買われるアノマリーがあります。 以下は2007年1月からの日足を単純に足したものです。 これは中央銀行が年初に金の保有量を増やす為だと思われます。 では、このようなお得情報をどうトレードに活かすかですが、最近の金はそれを先回りする為に12月から上昇する気配があります。 以下は過去5年の週足です。 金は夏から初冬にかけて下落し、秋に株式市場が上昇すると逆相関で下げが加速しますが、12月から1月にかけて反転してることが見て取れると思います。 来週から12月に

        • ユーロドルの12月の上昇

          ユーロドルの12月はとても上昇しやすいアノマリーがあります。 下記は2000年からの月ごとの上昇確率ですが、年の中で12月が一番高い確率になっています。 さて、今年もそれがあるのかが重要ですが、その見分け方として10月~11月までの値動きが参考になります。 下記は12月で上昇があった年の値動きですが、9月末から上昇基調であれば、大体12月の上昇が確認出来ています。 逆に11月末までにマイナスの場合は、横ばいはありましたが、明確な12月の上昇はありませんでした。 ひる

        アメリカ トリプル安の可能性

          クロス円(ポンド円)の大統領1年目

          大統領選挙があと3週間と近づいてきました。 大統領選は、株や為替にいろいろな影響を及ぼしますが、 その一つにクロス円の上昇があります。 以下はポンド円の週足チャートですが、青い点(大統領選挙前後)から上昇してることが見て取れると思います。 つまりクロス円には「大統領1年目は上昇する」というアノマリーが存在します。 (というか、ポンド円は大統領1年目しか上昇しないと言えるのかもしれません) 上昇は大体、大統領1年目は続き、時には大統領2年目まで伸びます。 2017年は

          クロス円(ポンド円)の大統領1年目

          ドル円と日経平均の乖離

          ドル円と日経平均はとても相関が高いのですが、ここにきて乖離が目立ち始めています。 実はこの現象は4年前の大統領選挙前にも出ていて、その再現なのかもしれません。 ではこの先どうなるかですが、4年前は大統領選後にドル円は急伸日経平均に追いつくと想像しましたが、一回縮まりましたが日経平均も急伸して差はその後はほとんど縮まっていませんでした。

          ドル円と日経平均の乖離

          ダウ指数9月末のアノマリー

          9月末のダウ指数/米株にはとても有名なアノマリーがあります。 それは9月末より10営業日前からとても弱いというアノマリーです。 下記グラフは過去20年のダウ指数の9月各日の平均騰落値です。 (日付は、今年に調整してあります) 年によって凸凹はありますが、平均を取ると見事に連続でマイナスになっています。 ここからは自分のオリジナルですが、 日経平均の9月末は半期決算の為か、このアノマリーがあまり効かず強い傾向がみてとれます。その為ダウ指数が下落しても日経平均はしっかりという

          ダウ指数9月末のアノマリー

          金は12月にお会いしましょう

          ここ数年、金は12月から上昇して年の中央でピークを取るクセがあります。 今年も8月2日に最高値を取って軟調な雰囲気が出てきました。 銀も似ています

          金は12月にお会いしましょう

          内閣総理大臣の16年サイクル

          日本の総理大臣は約16年ごとに強力な内閣/長期政権が出るサイクルがあります。 8代 (1948~1954) 吉田茂 61代(1964~1972) 佐藤栄作 71代(1982~1987) 中曽根康弘 87代(2001~2006) 小泉純一郎 97代(2012~2020) 安倍晋三 これは多分、アメリカの大統領の周期(共和党8年+民主党8年)と関係があるのではと推測します。 ここからが重要ですが、この長期内閣を含む16年周期の最初の8年は景気の良いサニーサイド、後半の

          内閣総理大臣の16年サイクル

          9月のユーロドルに御注意を

          先日、ドル円の8月の重要性を投稿しましたが、 裏面のユーロドルもとても重要な局面に差し掛かります。 簡単に言えば8月末から9月にかけてユーロドルは弱くなるアノマリーがあります。 過去10年の割合としては、上昇2回下落8回になります。 ただ、ドル円と共にこれも考慮する点が多々ありまして、 まず大統領選に伴う株高です。株高はリスクオンなのでドル売りになります。 次にユーロドルはEU債による影響でのユーロ高という見方です。こうなるとユーロ高はどこまでいくかは分かりません。 また

          9月のユーロドルに御注意を

          ドル円の大統領選挙年の8月の重要性

          先日ドル円の8月第2週の重要性を書きましたが、 それと共に重要なのが大統領選挙年の8月です。 下記グラフは、1981年からのドル円の大統領任期の4年の単純平均です。 最後の方を見てもらえれば分かりますが、ドル円は選挙年の8月前後からそれまでと違った動きをすることが多いです。 これは2012年も2016年もそうでした。 ただ、気になる点は多々ありまして、ドル円の8月はとても弱く今年も100円割れでトランプ大統領任期の最低値を更新すると思っていましたが、全く下落しませんでし

          ドル円の大統領選挙年の8月の重要性

          ドル円の8月第2週の重要性

          今年も8月第2週がやってきました。 自分的には、1年の中で最も大事な週のひとつだと思っています。 下記のドル円の過去10年のチャートを見れば分かりますが、 この時期にトレンド転換して、新しいトレンドの起点となることが多いです。 その内訳は過去10年で上昇は8回、下落は2回です。 下落は2010年と2015年と5年ごとで、今年は2020年です。 これがなぜ起こるかというと、米債の償還があることと、約3か月後のアメリカのブラックフライデー向けに世界各国の生産が一斉に開始され

          ドル円の8月第2週の重要性

          各国CPI

          6月分 7月分 https://www.fxstreet.com/economic-calendar

          各国CPI

          オージードルの8月

          オージードルが上昇しています。 しかしながら、豪ドル(南半球通貨のNZドル・南アフリカランド含む)の8月はとても弱いアノマリーがあります。 下記グラフは、過去20年の豪ドルの月別の上昇確率ですが、 8月が一番弱いです。

          オージードルの8月

          欧州通貨と資源通貨の綱引き

          為替は欧州とドルとか、円と資源とか様々な組み合わせがありますが、中々見ない組み合わせは、欧州と資源の通貨組み合わせになります。 しかしながら、この組み合わせにはあるアノマリーがあります。 それは欧州通貨(ユーロ・ポンド・フラン)が買われればリスクオフ、資源通貨(豪・NZ・カナダ)が買われればリスクオンになるというアノマリーです。 代表的なのがユーロオージーで上昇すればリスクオフ、下落すればリスクオンです。コロナショックの時でもユーローオージーは急騰しました。 その欧州通

          欧州通貨と資源通貨の綱引き

          超長期から見るユーロドル

          下記チャートは2000年ごろからのユーロドルです。 ユーロドルは時折ボラティリティが大きくなるサイクルがあり、その時の動きでユーロ高・ユーロ安が決まってきます。 つい最近もあったのですが、そこでユーロ高にトレンド転換しました。 これはリーマンショック以来12年ぶりのことです。 ユーロドルがトレンド転換すると、移動平均との乖離もプラスになりますが、これも2000年前後と似てきました。 2008年から続く下落のトレンドラインに数度引っかかるかもしれませんが、そこを抜けたら加

          超長期から見るユーロドル