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手堅く慎重な人ほど、行動を起こすことをオススメしたい理由。

入念な準備よりも前のめりのスピード重視が良い理由を考えたいと思います。

最初に断っておきたいのですが、準備が不要なわけではなく、入念な準備が功を奏すケースだってあるということを忘れないでほしいのです。
ただ、「入念な準備」をすることが、ほぼ目的と化してしまうことだってあります。そんな状態を防ぐことを示すため、準備よりもスピード、と表現しています。
まずはやってみることが大切ということで、行動を起こすことを良しとする考え方です。

準備することが目的化してしまうと、準備で満足してしまう人がいます。これはけっこう性質が悪くて、その人自身は「やったつもり」になっており、評価されなければ「こんなに頑張っているのに!!」と感じてしまうのです。プロセスだけで評価をするな、ということはこういった結末が目に見えるからでしょう。(プロセスを軽視して結果のみ見るのも別の大きな問題がありますので、結局は両方をしっかり見なさいということなのだと思います)

前置きが長くなった気がしますが、前のめりのスピード重視というのは、とにかく小さくてもいいから一歩踏み出せということなのです。小さく一歩踏み出して失敗することもあると思いますが、それは全くもって重大な失敗でもなんでもなくて、むしろ経験値になるだけではなく、軌道修正するための大切な情報にもなり得るわけです。

入念に必死で準備して、さぁ勝負!で、大失敗してしまって、時間や金や信頼や…いろんな資産や資源を失ってしまうより、よほど良いとも思えます。もちろん大失敗したらしたで、それも大きな経験値になると僕は思っているのですが、やはり失うものが大きければ、再起に時間がかかったりしますしね。

何より入念な準備を重ねたうえでの大勝負に出ようと思えば、それまでに積み重ねたものを失うリスクも考えてしまうことから、怖気づいてしまうこともあります。資源保存理論っていうのがあって、人は何かを失うことにストレスをためやすくネガティブに作用するという考え方です。最初から大勝負に出れる人は、もしかしたら単なる博打好きな人かもしれません。それでうまくいくこともあるんでしょうけど!おすすめはしません。

手堅く行きたい人ほど、小さく行動を起こすことが肝要です。その時に許容可能な範囲の損失(ここまでなら失っても取り戻せる、失っても大した痛みににはならない損失)で済むくらいの行動を起こせばいいのです。または、自分にもこれくらいならできそうだというベイビーステップ/スモールステップの要素まで行動目標のサイズを細分化してしまうことです。

そんなステップバイステップで行動を起こしてみると、ここまでやったらマズイとか、これくらいならいけそう、といった感覚をつかむこともできるのではないでしょうか。その繰り返しが「試行錯誤」というやつにつながります。試行錯誤しなければ、経験値は積みあがらず、レベルアップしません。

何も考えずに行動してたら元も子も無いのですが…しっかりふりかえりをすることですね。(ふりかえり方法については別途、記事を書きたいと思います)

とはいえ、初めての分野ではその小さな一歩ですら、不安が大きいものです。これやって大丈夫かな?誰かに怒られないかな?評価が下がらないかな?そんな風にいろんなことを考えてしまうのも人間ですし!
だからこそ、誰かに後押ししてもらったり、誰かの助けを借りることも選択肢に入れてほしいと思います。行動を起こす時には、誰かからの「あなたならできるよ」という言葉がパワーになります。行動した結果に対して「すごいじゃないか」「ナイス!」「よかったね!」「できたね!」と言ってもらえるだけで、次に向かうこともできます。うまくいかなくても「行動できたことがすごい」「次につながったね」と言ってもらえたら、またパワーになります。

そんな信頼できるつながりを得るのも、また行動を起こすからことなのですけれど。

着実に手堅く進みたい人ほど、小さく駆ける。賭けるんじゃなくて、駆けるです。それが最終的な成功確率を高め、大きな収穫につながるのではないでしょうか。

でもそういえば「石橋を叩いて渡る」は、石橋を叩いている時点で小さく行動を起こして、大丈夫な範囲を確かめながら進んでいるんですよね。
石橋を叩くことすらせず、ひたすら準備ばかりしていても、いつまでたっても向こう岸には行けないですから。

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