正解のない世界

賛否両論あった元総理の国葬は
滞りなく執り行われ
宗教と政治の癒着は深く膿んでいて
戦争はまだ続いている
季節は夏から秋に変わり
時間も時事も過ぎるのに
貴方だけいない…

あんなことがあったよ
こんなことがあったよ
帰ったら貴方に話そうっと思っては
ふと我に返る
「ああ、貴方はもういないんだ…」
触れること話すことも
笑い合うことも
喧嘩することも
何もできない

私はこの先ずっと心の中で
返事のない貴方に話をするんだ

貴方を思いながら迷いながら
独りで
生きていかなくちゃいけない

せめて夢の中でも会いたい
ありきたりなことを
何度思っても
貴方は会いに来てくれない
貴方と会えなくなる少し前
「すごく怖がりだから、会いにこないで。」その言葉を貴方は守ってくれているのかな?
古い約束を私はまだ、守れそうないのにね…
まだ、貴方にそばにいて欲しかった
一緒だったという証を
消してしまいたくない
何度泣けば、何度悔やんだら
本当の夜明けはくるのだろう?

前に進めない私は
ずっとあの蒸し暑い夏に心を置いたまま
私は1つ歳をとったよ。
 



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