人混みで盗み見た貴方は相変わらずで
色付いた胸も色褪せた

全てを壊してでも欲しがった
2人で台無しにした未来
後ろ指さされても欲しがった
2人の叶わぬ未来

「さようなら 愛おしかった人」
「さようなら 夢見た結末」

私の知らない処で
私の知らない人と
先へ進めばいい

錫杖が夢の終わりを告げる
世の理 輪廻の万華鏡

純愛と言えるほど一途じゃあなくて
初恋と呼べるほと青くはなかった

ピンヒールもタイトスカートも
甘いリップも手放して
ようやくお花畑から解放された

雑踏に逃げ込む相変わらずな私を
黒い石竜子が笑ってる

全てを失っても欲しがった
2人で台無しにした未来
陰口を叩かれても欲しがった
2人の叶わぬ未来

「さようなら 大切だった時間(とき)」
「さようなら かけがえのない日々」

貴方の知らない処で
貴方の知らない人と
先へ進むわ

時を告げる鼓が終焉を知らせる
世の真理 世界の懺悔

貫き通せるほど強い意思はなくて
打算や計算も含んでた

長い髪も揃いの腕時計も
可愛らしいピアスも手放して
ようやく貴方の幻から解放された