見出し画像

星野遺跡

本日は栃木県にある星野遺跡地層たんけん館に行ってきました。

地球の表面は常に変化し続けています。岩石の風化、侵食、火山活動、河川による堆積作用など、これらの自然現象が新しい地層を形成しているのです。

特に注目すべきは火山灰による地層です。これは地質学や考古学で年代測定のための重要な指標となっています。火山灰はそれぞれ特有の化学組成や物理的特性を持ち、特定の火山噴火イベントに関連付けられます。これにより、地層の年代を推定することが可能になるのです。

日本の星野遺跡地層たんけん館では、10メートルに及ぶ地層を観察することができます。ここでは、鹿児島、立山、赤城山、榛名山からの火山灰による地層を見ることができます。例えば、立山の火山灰は6万年から7万5千年前のものと推定されています。これよりも深い地層で人類の遺跡が見つかれば、それは古代の歴史を解き明かす手がかりになるでしょう。

実際、星野遺跡は7万年前に人類が生活していたことが発見されたことで有名になりました。これは従来の認識、ユーラシア大陸から日本への人類の移住が4万年前だったとする説に対する大きな挑戦となります。アフリカからの人類の移動が5万年から7万年前に起こったとされ、そしてアフリカ北東部を経由してアラビア半島、さらにアジアへと拡散した説が現在正しいとされています。

星野遺跡の発見はこの人類の移動の歴史を塗り替える可能性があります。まだこの仮説は科学的証拠が多くなく確実とは言い切れませんが、人類の歴史のロマンが身近にあったのに驚いた1日でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?