自分が薄まってゆく

歳を重ねることは

何かを積み上げる作業に見えるけれど

じつは

自分を薄める作業かもしれない。


きみのこと

「価値観が違う人」なんて分類したら

なんだか安臭くて

趣が無いけれど、

価値観が違う人。


たとえば

年齢のうんと離れた友達

学歴が遠く及ばない友達

言葉がほとんど通じない友達

私の嫌いな女を「好きだ」という友達。

そういう異文化の友達と仲良くしてると

自分が拡張されて

自分が世界のほんの一部って思えて

自分が薄まってゆく。


わたしの中身は

悲しみや苦しみ、寂しさでいっぱいだから

わたしの中身が薄まることは

つまり

ちょっとだけ

悲しみや苦しみ、寂しさみたいなマイナスが

減ってくれるということ。

わたしの中身が薄まることは

ちょっとだけ

ほんのちょっとだけ

幸せみたいなものが

混ざってきてくれる、ということ。

たまに

悲しみと幸せがごちゃ混ぜになって

よく分からない涙が溢れるけれど

それは悲しい涙じゃなくて

ごちゃ混ぜで、びっくりしてるだけの涙。

人は

悲しい時

嬉しい時

あとは

びっくりした時に泣くんだよ。

全然違う性格の人

反対の人

反対だけど、心地いいね。

僕の中身を薄めてくれる人。

そういう人と

たくさんお話して

びっくりの涙を流したいって思う。


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詩みたいなものたち

詩人です。普段思ったことを、日記でもなく、小説でもなく、詩でもない短文で書きとめています。 GARNET CROWのAZUKI七さんの文章が好きです。
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