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子どもたちに願うこと

わたしは子どもと関わる仕事を長らく続けてきた。振り返ってみると、「ありがとう」の瞬間がたくさんあることに気づかされる。

5年生を受け持った時、学級崩壊に近い形だったにもかかわらず、わたしの誕生日でサプライズで「おめでとうございます!」と全員で声を揃えて言ってくれたことがあった。

わたしが好きと言っていた歌を覚えて、お楽しみ会の時に披露してくれた2年生の子たちもいた。

運動会前に、「ひまわり隊」なるものを勝手に作って自主的にダンスの練習をがんばっていた3年生の子たちの姿はキラキラしていた。

授業中、ふざけて驚いたふりしたら、子どもたちが大爆笑したこともあった。

休み時間はよく遊んだ。ふえおに、バナナおに、ドッジボール、ケイドロ、じゃんけん列車、フルーツバスケット…

小学校の先生最後の日は、一人一人にメッセージを話した。みんな真剣に聞いてくれていた。

仕事が変わって、今度は2歳から中高生までさまざまな子たちと関われるようになった。

お出かけして写真を撮りにいくプログラムや、リズムに合わせるリトミックの授業もした。子どもたちから学ぶことが多くあった。

どれもこれも、かけがえのない時間で、大切な思い出だけど、書いていて思うのは、シンプルなこと。

出会ってくれてありがとう。

ここにいてくれてありがとう。

わたしは、子どもたちに救われた。子どもたちがいてくれたおかげで、自分を好きになること。認めること。を選べたんだ。

だから、今度は「与える番」と思ったこともあったけど、それよりもっと、共有し合いたいなと思う。どんな感情も。どんな時間も。

子どもは、そのままでいてほしい。

その子の輝きをずっと持ち続けてほしい。

その願いを叶えるための仕事をこれからはしていこうと思っています。

#エッセイ #コラム #こども達よ_いつもありがとう







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