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人の作るロゴやコンセプトに全然共感できない。

InstagramやXを見ているとまぁいろんなロゴが流れてくる。

そこには一緒にキャプションがついていて、
・親しみやすい印象にしました!
・IT企業らしくスタイリッシュな印象にしました!
・信頼感のある印象にしました!

とか。まぁテキトーなことが書いてある。

なんで??
と、一発探ってみただけで、つまるくらい内容が薄い。
しかも大体「クライアントがそう言っているから。」
くらいの理由しかないような気がしている。
それでいいのか?
まずはそういった与条件、クライアントが言っていること、はたまた前提となっている常識から疑ってみるのがクリエイターってもんじゃないのかなと。

例えば
親しみやすい印象にしました!
↓なんで?
店主のキャラクターがとても素敵で、どんなお客さんとでも話が途切れない。
しかも、話しているととっても楽しい気持ちになるってお客さんからよく言われるんだよね!

ってな感じのエピソードでもあればなるほど!って気がしてくるじゃない。
もう少しクライアントの特性やコンセプト、想い、事実をもとにどんなカタチを描けるのかってところから考えないといけないのではないかと。


もう一個、IT企業らしくスタイリッシュな印象にしました!
これも大変気持ち悪いもので、どうして「そのブランドらしく」ではなく、「IT企業らしく」と主語を何レイヤーもでっかく言うのだろうか??って。
全く理解できない。あなたはIT企業全体のロゴでも作っているのか?
目の前のお客さんのブランドのことを何も見ていないんだなととっても伝わってくる。

まずは主語をきちんとクライアントのブランドにすること。
これはクライアントとの会話でもそうで、他のブランドがこうだから〜ってクライアントが言い出したらが、僕は「そういうのいいんで、自分たちのブランドのことだけを話してください!」ってクライアントの主語や視点から矯正する。

自分たちがどんな想いで始めて、今どんな気分でそれをやっていて、未来どんな世界ができているといいのか?そんなストーリーを自分たちの軸・ブランドでしっかりと考えてもらい、僕に伝えて!っていつも言っているような。
だからヒアリングにはそこそこ時間がかかるし、クライアントにも手間が結構かかっている。ほんといつも協力してくれてありがとう!!

ただ、クライアントによってはそれで上手くいかないパターンもある。
これは僕もどうしたらいいんだろうとまだ答えが出ていない問題なんだけど、中には「老いた人」がクライアントである場合がある。
老いた人というのは、僕の中では歳を重ねた人のことを言っているのではなくて、「目的よりもルールを優先する人」ってなくらいがちょうどいい表現かと思う。

少しわかっていることとしては「SDGs」とか「サステナブル」とかわかりやすい他の人が考えたスローガンに飛びつく人は、老いている割合が高いかなと。
この手の人たちと仕事しているとSDGs!!とか言っている割に、サステナブルでないやり取りが続く。疲弊するからできる限りこの手の人たちとは距離を置くようにしている。この前ミスって依頼を受けたんだけど、やっぱり話ができなかった。
人は失敗から学ぶことがとても多いんだなと。

たまにそう言った人もいるけれど、コンセプトがバチっとはまればあとは直感的にそれが伝わるカタチを作ればいいだけだから、簡単な話だと思っている。
もちろんディテールをどうするのかって部分にもかなり時間をかけて調整に調整を重ねるのだけど、おおまかなロゴのカタチ・シルエットは割と一瞬で作るようにしている。
これは意識的にそうしている点もあって、ロゴという「誰も見たいと思ってそれを見ていないもの」で、ちょこまかと細かなことを考えても仕方がないと思っているからで、直感的にバコーン!!と頭に入ってくるものは、作る側も直感でドカーン!!って浮かんだモチーフが結局強いことばかりだからだ。時間かけて考えたけど結局最初に直感的に出てきたカタチがいいやん!って何度やったことか。

僕の作るロゴを誰でも作れるわ笑笑と考えている人は割と多いと思っているけれど、これだけのことを乗り越えてようやく成し遂げられるカタチであることは覚えておいてほしい。簡単なカタチは作るのが難しい。採用されなければ使ってももらえないのだから。それが通っていることがすごいんだぜ??実は。

そのために、クライアントの意識・主語から書き換えて、僕もクライアントも手間暇かけてコンセプトを練る。
それを直感に任せてラフを作り、時間をかけてああでもない、こうでもないと調整する。そうしてできたカタチがロゴだ。

僕もクライアントもこんなけ頑張って考えて作ったものに、わざわざ「IT企業らしく作りました!」なんて言いたくならないでしょ??

僕は言葉よりも態度を信じる。
言葉の裏を見ているのかもしれない。
クライアントに失礼の無いように、デザイナーはやることやれよって思ってる。

一気に僕の中のぼんやりとした違和感を書き殴ってみた。
見直してないからかなり読みにくかったかも。すまん。

クライアントに失礼な、気持ちの悪いロゴが多すぎてどうしたもんかなぁって。
真摯に向き合いたい。僕はね。

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