山小屋の妄想

頂上にある山小屋っていったらどんなん想像する?ぶっとい丸太が積み重なった、三角屋根のワンルーム。3匹のこぶたにでてきそうなやつ。そればっかり想像する。電気は通ってなくて天井近くに錆びたランタンがかかっていて、入り口のちょうど裏側に井戸があるから水はそこからくんでくる。

って生まれてから今まで当たり前みたいに思っていたけれど、山に登ってわざわざ行きたくなるような山小屋を想像してみよう。

まずソファが広い。広すぎてもはやひとつの部屋じゃん。ってくらい広いソファ。いろいろな色の、肌触りがふわふわだけれどほこりがたたないクッションが並んでいる。現実的なことをいうと、このソファのおかげで結婚式の二次会会場にできちゃうくらいだ。
それから、北欧、のどこかの国でこつこつと半年にひとつくらいのペースで作りあげる家具職人が作ったどっしりとしたダイニングテーブルセットがある。囲んで6脚ある椅子はぱっと見ぜんぶ同じだけれど、ちゃんと見てみると足の先の角度や、背もたれに入っている模様、部分的に使われている木の色が模様があきらかに違う。じっくり見てから好きなのを選んで座れるのが楽しい。
それからテレビだって立派なのがある。せっかく山に登ったのだから、そんな俗物的なものなんぞから離れて、焚火を囲おう、それももちろん良い。けれどネトフリ、アマプラ、ディズニープラスが入っている(fire stickだ!)ものだから、ついつい山小屋で起こるホラー映画なんて検索してしまったらもう最後。ホラー映画みれないってひとも大丈夫だよ、一緒にホームアローンでも見ようよ。

中学生くらいでも手が届くところにかかっている植物模様の素敵なランタンは、はるか東欧からきたもの。部屋の中全体を優雅におしゃれに、でも愛着がわくくらいのあたたかさで照らす。

うん、ワンルームであることは代わりないです。でも、ロフトがあるんだよね。山に登りきったのにまた上るっていうね。

この山小屋、冬もとってもあったかいんだよ。部屋全体にうまーくオイルヒーターが、まるで生き物のように這っていて、少し時間はかかるけれど確実に半袖半ズボンでもおっけいくらいになります。



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