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縄文とその周辺

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縄文土器や土偶などの縄文時代に関連したアレコレや、博物館や企画展などの情報の記事です。少しだけ弥生や古墳のお話も。
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記事一覧

竪穴のイメージが広がる『たてたて あなあなー竪穴建物の世界』展|松戸市立博物館

縄文時代に誕生した竪穴式住居。 博物館などで再現されているものは、遺跡に残された柱の跡な…

のんてり
1日前
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案外イケるかも?縄文ファッション

天然素材のファッションアイテムで身を包み、 カメラ目線で決め込んでいるのは『十日町市博物…

のんてり
8日前
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埴輪と土偶、こんなところも違います

赤ちゃん、ちっちゃい! 古墳時代に作られた『乳飲み児を抱く埴輪』 茨城県のかつて存在して…

のんてり
2週間前
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縄文時代にユートピアはなかった

以前に紹介した縄文人の骨が展示されている企画展。5/16までに会期が延長されています。 さら…

のんてり
1か月前
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鮮やかなベンガラ色の○△『虎塚古墳』|茨城県ひたちなか市

東日本を代表する「装飾古墳」と言われる『虎塚古墳』。 その石室にはベンガラという赤い顔料…

のんてり
1か月前
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好古家って何ですか?|企画展「榧園好古図譜」・国学院大学博物館

なにやら難しい漢字が使われている企画展名。 榧園好古図譜と読むそうです。 これを作ったの…

のんてり
1か月前
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カムイを知る「アイヌの建築と工芸の世界」展|国立近現代建築資料館

カムイとはいったい何なのか? このところ、アイヌへの関心が高まりつつあるようです。 漫画や映画によって「カムイ」という言葉も知られるようになりましたね。 そのアイヌ文化を紹介する企画展が、東京の国立近現代建築資料館で開催中です。 チセや植物の利用方法など、これまではあまり紹介されることのなかったアイヌ文化も知ることのできる内容となっています。 「カムイと共にある」アイヌの人々の生活や世界観を覗いてみましょう。 アイヌ民族について 北海道をはじめ樺太、千島の先住民族である

「幸福を祈る」展で見つけた縄文のカタチ|千葉市埋蔵文化財調査センター

先日、千葉市で開催されていた「幸福を祈る」展へ行ってきました。 古代千葉の数多くの出土品…

のんてり
2か月前
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2つでひとつ、1つでふたつ|長野県茅野市尖石縄文考古館

立春はとうに過ぎ、春一番はいつだったか。 気づけば河津桜の開花の便りが届くこの頃です。 と…

のんてり
2か月前
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縄文の「鬼くるみ」、もう一つの顔

縄文人の食料であった「鬼くるみ」。 脂質やタンパク質が豊富で、当時の健康的な食生活を支え…

のんてり
2か月前
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しがみつく後ろ姿は…|武蔵村山市歴史民俗資料館

お尻を向けている2体の女性像。 左は東京都武蔵村山市の 「縄文土器に貼り付く人形」. 右は長…

のんてり
2か月前
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POP大賞を勝手に進呈いたします!企画展「縄文のナニコレ コレミテ」川口市立郷土資料…

近頃は美術館や博物館の企画展に目が離せません。ファンの心を擽る題名や企画、展示方法がどん…

のんてり
2か月前
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「さあ、温かい一杯のお茶をどうぞ」映画『陶王子 2万年の旅』

器の精霊「陶王子」が、 幻想と真実の世界を行き来しながら、 2万年の陶磁器の歩みを語り伝え…

のんてり
3か月前
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続・日本列島をもっと知りたくなる|全ては縄文土器の発明から始まった

その土地の旬の食材を毎日の献立に生かす… 「和食」は世界でも稀にみる気候風土の日本列島の恵みにありました。 そしてその始まりは「縄文土器の誕生」と共に始まったのです。 縄文土器は世紀の大発明だった 縄文土器と聞くと、鶏冠のような装飾がついた火焔型土器を真っ先に思い浮べる人が多いかもしれませんね。 それらは1万年以上続いた縄文時代が成熟した頃に作られたもので、その始まりの頃は模様のないシンプルな土器が殆どでした。 日本で初めて土器が作られたのは、約16500年前の旧石器時