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パーティーで音色が奏でられない

メリークリスマス🎄
イルミネーションで溢れる街並みにウキウキ、
クリスマスソングはその時々の思い出と一緒に心に届きますね。

僅か3日前は冬至、無病息災を祈り、柚子湯に入りカボチャをいただき、と思ったらもうクリスマス。
冬至とクリスマスが近い日であることには関係があると言われていますが、この時期が特別なのは縄文時代も同じであったようです。


縄文時代のストーンサークルの中には、
「冬至の日に〝霊山の山頂に沈む夕日〟が望める場所」
に作られているものが多くあります。

ストーンサークルは墓であったり、祈りの場やイベントの場と言われています。このような場所に人々が集まり祭祀などを行っていた事には、一年のサイクルが冬至を中心に考えられていたようにも思えます。

そして冬至の日は、一年で一度のビッグイベント!であったかもしれません。
霊山に沈む太陽へ祈りを捧げ、歌って踊って お酒を飲んで、ごちそうを食べて…と今の私達と同じように楽しんでいたのでは?と想像しています。


そんな縄文時代のパーティーにも、やはり音楽♪は欠かせないものであったのではないでしょうか。

金沢市の中屋サワ遺跡からは、スギで作られた琴形木製品が出土しています。展示の説明では、
・左側の2つの突起から中央の穴に弦を張り、
 指ではじいて音を出していた。
・現在の琴の原型と思われる。
とあり、2弦の琴の音が縄文時代に響いていたことを示しています。

中屋サワ遺跡出土/金沢市埋蔵文化財センター

弥生時代になると、弦の本数が5弦、6弦の琴も出現し、時代が進むにつれてより豊かな音色が奏でられていたことを表しているようです。


トップ画像は、つがる市森田歴史民俗資料館の入館記念にただいた「茎笛」。材料のイタドリは、北海道から奄美大島まで確認される多年草タデ科の植物。
それを河原の石と火を用いて加工したと思われることから、〝石器時代でも木・石・火だけで作ることができた横笛〟と言われているそうです。

縄文時代にが一般的であったかはわかりませんが、どこでも簡単に作れる「茎笛」は各地の縄文パーティーに欠かせな存在であったかもしれませんね。


「少し練習すれば音がでますよ」との言葉に、あれから2か月度々練習してみましたが、未だ全く音が出ず。
果たして、縄文の音とは…⁉


*参考資料
つがる市森田歴史資料館リーフレット


最後までお読みくださり有難うございました。

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