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恋文ーKOIBUMI-

私があなたと交際してから、もう2年は経ちますね。

私はあなたもよくご存じのように、精神的にも体力的にも強い方ではなく、日々仕事をしているだけで、精一杯で、仕事の事で悩むことも多いです。

そんな私を支えるのは、大変だろうな、と本当は思ってます。

恋愛をするのは、いつでも、どんな年になっても楽しいものですが、あなたも私も、もう50代です。

もう孫がいてもおかしくない年なのに、お互いに独身で、子供もいなくて、出逢ってみたら、とても気が合って、私もあなたもたくさん笑うようになりました。

それで、充分だと思います。

私は自分が根本的にワガママで、気性が激しいことをよく知っているので、私に合うような男性はいないと思っていました。

でも、あなたが本当に大人だったので、喧嘩をしたこともなく、いつも仲良しでいられました。

私があなたと付き合いだした時、あなたに2通、「日記及び彼への恋文」という題名でメールを送りました。

それは本当に私にとって大切なメールで、あなたにもちゃんと保管してもらっているものです。

日記及び彼への恋文
 
私には今好きな人がいて、その人は毎日私に電話をくれる。
たぶん私達は両想いで、愛情という不確かな物の上で、2人とも必死にそれぞれバランスをとっている。
究極、入籍しても離婚という悲しい現実がこの社会にたくさんある中で、私達は自分達の愛情と相手からの愛情だけを命綱にして、自分たちのボートを漕ぎだしているに過ぎない。
彼の言葉ではないが、「気づけばそばにいた」という形が男女の愛情の究極の自然な姿である。
そういう存在に2人がいつかなれればいいなと思っている。
 
2021年 2/24 綾子

日記及び彼への恋文

私の好きな人は本当に優しい人だから、だから私は安心して彼の前で、自分の気持ちに正直に振る舞えるのかもしれない。
世界に何億人の男の人がいるのか私は知らないが、私が泣いたり甘えたりできるのは彼だけなのだ。
そして唯一無二である彼の存在は私の人生を根本から救った。
こういう出逢いがまさかこの歳であると思わなかった。
人は例えば辛いとき、「そういうこともあるさ。人生こんなもんだ。」と
自分で自分を納得させて生きていくこともできる。
少なくとも私はそう思って生きてきた。
私の気持ちに常に寄り添ってくれる彼という存在が急に現れたとき、私はカソリックの神さまと亡くなった私の犬が、彼を私のところに連れてきたのだと思った。
彼に言わせれば「縁があるんだよ」ということになるのだが。
昨日は2回もお電話いただいてありがとうございました。
「いつも気にかけているからね」という言葉も嬉しかったです。

2021 2/28 綾子

私はこのあなたへのメールを読み返すときがあるのですが、その度に泣いてしまうのです。
あなたも多分、同じ気持ちでいてくれていると思います。

それでは いつまでも お元気でいてください。
永遠の感謝を込めて

       2023.10.25 綾子

#私のパートナー





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