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母と祖母の味

今日は冷蔵庫にあった茹カボチャとお粥をつかってドーナツを作った。
ホットケーキミックスにカボチャとお粥を入れて少しサラダ油を入れて混ぜて揚げる。本当は溶かしバターの方が風味もよくなるのだけど家にあるものでササッと作りたいのでそこは家用と考えて気にしない。(サラダ油はどうしても少し癖がある)
出来立てはほんのり甘くてモチモチの食感になる。

茹カボチャは祖母が家にあったカボチャを娘の離乳食にも使えるようにと茹でて冷凍してくれたもの。
祖母の料理は茹でるだけといえど私にとって一番安心する味だ。
半分は冷凍して溶かした半分で夕飯のサラダを作り、今日残りを使った。冷凍してあるものは娘の離乳食や息子のご飯、そしてまた私のお菓子に変身してもらう。
大きい鍋で作る祖母のご飯はいつだって私を幸せな気持ちにしてくれる。

ドーナツにお粥を入れるのは母がよくやっていたこと。
職場で残ったお粥をもらってくると翌日ドーナツを作ってくれた。
母の料理はご飯よりお菓子の印象が強い。
誕生日のケーキ、夏に作るゼリー、そしてドーナツ。
仕事でほとんどいない母が家にいてお菓子を作ってくれる時は仕事中の厳しい表情ではなく優しい母の顔だった。

33年の人生の中で、今が一番祖母や母と良好な関係を築けていると思う。
独身時代好き勝手に生きて家族に寄り添うことをしてこなかった私は結婚出産で2人に甘えたり自分の気持ちを聞いてもらえるようになった。もっと早くこうすればよかったのかもしれないけど、維持や見栄を張る期間を過ぎてきたからこそ、その間も気持ちを向け続けてくれた2人に大きく感謝しながら安心して母親業をしている。



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