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【教育観:3】ハリーポッターと賢者の石で学ぶ教育

naitoonです。教育観のマガジンでは「○○で学ぶ教育」シリーズもたくさんやっていこうと思います。

今回は、不朽の名作 「ハリーポッターと賢者の石」から見る教育についてです。

私がこの作品を選んだ理由は、

「魔法という現実とはかけ離れた世界の話であるが、ハリーやロンやハーマイオニーなど登場するホグワーツ魔法学校の生徒たちの心の中は私たち現実の世界の人々と同じであり、極めて教育という観点から語れることは多い」と思ったからです。

あらすじは言うまでもなく有名ですが、、、

主人公のハリーポッターとその親友ロンはホグワーツ魔法魔術学校の生徒です。

二人とも勉強があまり得意ではありません。

一方、ハーマイオニーは勉強熱心で成績は常に学校トップ。

そんなまじめなハーマイオニーをポンコツなロンは毛嫌いします。

そんなとある日、ロンとハーマイオニーは魔法の授業でペアになってしまいます。おそらく映画では一番最初に登場する呪文術の授業です。

「ウィンガーディアムレヴィオーサ」って呪文を唱えるシーン見たことある人多いんじゃないですか?

ロンはここでもポンコツです。なかなか呪文が成功しません。杖をぶんぶん降り乱暴になっているロンに、ハーマイオニーは大声で𠮟責します。

そしてその後、ハーマイオニーはわざとらしく咳ばらいをし、ロンの前で呪文を成功させ、クラス中から拍手を浴びます。

それに対してロンは大激怒。ロンのハーマイオニーに対する陰口も本人に聞こえてしまい、二人の仲は引き裂かれ、口も利けない関係に。

しかし、その日の夜、ハーマイオニーがトイレで泣いているときに、学校内にトロール(巨人)が出没しました。

そしてそのトロールは、ハーマイオニーのいるトイレへと入っていきます。

泣いて逃げ遅れたハーマイオニーは完全に四面楚歌状態。

そんな時、ハリーとロンが助けに来るのです。

ケンカしててもちゃんと助けに来るんですね。

助けに来たロンは、さっき呪文の授業でハーマイオニーに習った(叱られた)呪文を駆使し、見事トロールを撃退するのです。

勇敢にたたかったロンとハリーに先生たちはほめたたえました。

原作には、このシーンの締めの文章として、ものすごく感銘を受けた文章が記されています。

「それ以来、ハーマイオニー・グレンジャーは二人の友人になった。共通の経験をすることで互いを好きになる、そんな特別な経験があるものだ。四メートルもあるトロールをノックアウトしたという経験は、まさしくそれだった。」

という文章だ。

いかにも人間的で、道徳的で、説得力のある文章だと思いませんか?

「魔法学校の生徒たちの心の中は私たち現実の世界の人々と同じであり、極めて教育という観点から語れることが多い」と言ったのはこういう理由からです。

学校現場にはたくさんの生徒がいます。

当然人の好き嫌いもあるでしょう。

友人とうまくいかないと悩んでいる人も多いでしょう。

しかし、ちょっとしたきっかけで仲は取り戻せることがあるのです。

もしかしたら一年後には大親友になっているかもしれないのです。

ロンだって最初はハーマイオニーと仲良くする気など全くなかったのに、大親友になった。

更に、最終的に、この二人は結婚にまで至るのです。(その後離婚しますが笑)

私は、この文章を読んだ大人に対して子供はすぐ仲直りするから楽観視しろと言っているわけでは決してありません。

むしろ大人はもっと子供に目を向けて助けてあげるべきです。

私が伝えたいことは、この本のこの部分を読んで、少しでも元気を取り戻す子頑張って仲直りしてみようと勇気を出す子や、あまり思い悩まずに生活してみようと思えるようになる子が生まれることを願っているということです。

大人から習うよりも、自分で読んだ本から自発的に何かを学ぶ、これ以上に子供が成長できる場面はほかにないと思うのです。



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