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「街路樹」からあなたは何が見えますか?

2023年は中古車販売大手のビッグモーターの店舗前の「街路樹」が大きく取り上げられた。
あまり「街路樹」が大きく取り上げられることはないように思う、なので余計に「街路樹ってどんな存在?」と感じた。
この「街路樹」はメリット(長所)、デメリット(短所)と両面併せ持った存在と気づく。
景観の向上が加わり、街並みを緑や紅葉に染める統一感や季節感を演出する、実にカラーコーディネーターのような役割がある。
街中に存在すると大気を洗浄し、防災の役割も。環境コーディネーターに、そこを行きかう人たちに安らぎ感も演出する。
「街路樹」は僕たちの生活になくてはならない総合プロデューサーなのだ。
人の手が加わってはいるが、鳥や昆虫の住処にも役立っている、優しい性格の持ち主だ。
そんな「街路樹」を伐採するなど論外だ!と世間から非難を浴びて当然だろう。
別の見方をしてみると、どうだろう?
「街路樹」の多くは落葉樹なので大量の落ち葉が生じる。
道路に落ちてしまうと街の景観を損ねるという見方も出てくるだけでなく、台風や倒木が起きてしまったら危険性が出てくる。
道路上の制限を超えてしまうと、我々の生活に支障が生じてしまうことにつながる…厄介だ。国など自治体にそういった問題が影響を及ぼすことになるのだが、要はその予算があるかないか?多くの答えは「ない」となる。
だったら、いっそのこと、これら「街路樹」をなくしてしまうとどうなるか?
味もそっけもない、潤いのない街に成り下がってしまうではないか?
 
私は中学から高校生まで英語の学習指導に関わっている。
環境問題がテーマの英文読解がよく出題され、授業でも取り上げることが多い。
「街路樹」のもたらす効果だけでなく、その「価値」をどう伝え、理解するか?が重要だ。
「街路樹」の「価値」はどこにあるのか?
日本国内だけでなく、海外に目を向けてみると、当然街路樹自身の高さ、太さ、その環境は大きく異なり、共通しているところもあるだろう。
街の外観を向上することも大切だが、大気の汚染を洗浄し、二酸化炭素を削減するメリットはどの程度なのだろうか?「街路樹」だけでなくすべてといっていい植物は光合成とともに空気中の汚染を洗浄、また吸収する作用がある。
例えば、空気が汚染された街を歩いていると、咳や頭痛を起こしてしまうこともある。それらがなくなる(または削減)となると、「街路樹」や「おおくの植物」は医師、治療薬にも値するではないか。
物事の「価値」は数値化、金額に落とし込むデータで「街路樹」を測ると相当額の数値が出てくるはずだ。ただ「存在価値」を「金額の数値化」で置き換えることが本来の「評価」につながるのだろうか?と素朴な疑問が出てくる。
「街路樹」に資産価値は十分、存在する。そのため維持管理に費用がかかるのは当然だ。
「街路樹」を見ると、我々の日常生活を向上させるためにも、メリットとデメリットの二つの構造を比較し考え、実行することしかない。
 
 

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