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言葉の独り歩き

草食男子」という言葉がある。
そもそもこの言葉は、現在使用されている意味とは異なったものだったと新聞で知った。
そもそも…というのは、本来はどういった活用だったか?

「女性をもののように扱うのではなく、リスペクトし、対等な関係を結べる下の世代の男性に向けた褒め言葉」と知り、驚いた。
この言葉は、どこで歯車がくるったのか、まったく違った方向へ歩み出した。
「俺らの時代と違って、軟弱だ!」
「酒も飲まない、車も要らない」
「モノが売れない」
「オンナに興味がない」
「モテない」…とこんな感じだ。
テレビ他メディアが一番喜んで使ったのが、火に油を注いだような結果をもたらす。

なんだろう?

メディアのなかに存在する先入観に恐ろしさを感じます。
これが「ラベル」を貼り付けたことにもつながり、たとえ誉め言葉であったとしても他者を圧倒する行為につながってくる。
言葉の独り歩きも危険ですが、その言葉をどう解釈するか、といった日本語力にも注視しなければならない。
日本語力、その力はまずますダウン傾向のような気がしてならない。


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