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#1 現代美術館に行ってきましたー

広島市現代美術館がリニューアルオープンした。
僕の自宅から国道2号線を渡って徒歩10分ほど、比治山という緩やかな山を上がったところに、その現代美術館がある。
その緩やかな比治山は静かで自然が溢れた、癒しの空間だ。散歩以上、トレッキング未満が心地いい。


戦後の陸軍墓地ABCCの存在がヒロシマという街を物語っていると思う。
広島市現代美術館は、約2年3ヵ月の大規模改修工事を経て、2023年3月に迎えた。
リニューアルオープンに、記念特別展「Before/After」を開催となった。

美術館の全貌がどのように変わったのか?
マニアックな建築設備の関係者には興味津々だろうと思う。
改修工事後の建物には、いくつもの変わった箇所があり、”何かがきっかけとなって生じる、「before」と「after」の現象や状況をクローズアップし、
比較してあった。
個人的に興味深かったのは、核兵器として利用された原子力だ。
エネルギー源として世界に繁栄をもたらすと信じられたように、歴史を振り返れば、いくつもの分岐点としての出来事や決断があり、変更や変化が起こってきたことに気づかされたはずだ。メッセージは深くそして強かった。

アーティストの鋭敏な眼差し、そして歴史的視座を通して、事物のbeforeafter、またはそのinterval、その重なり合いに迫っている。
我々が感じたその体感のbeforeとafter では、ほんの少し、きっと、なにかが変わっているはず。
そんな期待がしてならない。



 
 
《作家リスト》
靉嘔、石内都、伊藤公象、井上覚造、大岩オスカール、岡本太郎、デニス・オッペンハイム、オノ・ヨーコ、河原温、コウミユキ*、笹岡啓子、鴫剛、四國五郎、下道基行、新生タイポ・プロジェクト(岡澤慶秀、岡本健+)、SUPERFLEX、菅井汲、ナンシー・スペロ、髙橋銑*、高山良策、竹村京*、田中功起、田村友一郎*、蔡國強、土田ヒロミ、殿敷侃、毒山凡太朗*、2m26、シリン・ネシャット、ダラ・バーンバウム、浜田知明、ジョン・バルデッサリ、平田尚也*、吹田文明、キース・ヘリング、細江英公、松澤宥、南薫造、宮川啓五、ヘンリー・ムーア、森村泰昌、ヤノベケンジ、横山奈美*、若林奮、和田礼治郎

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