開幕戦では音無し、扇風機状態だったコルデロが2番。スターディングラインナップを見た時、目を疑ったライオンズファンは多いはずだ。

しかし、その疑念や疑惑は、プレーボールからたったの2分でかき消される。

低めの難しいボールを痛打しライト戦へ。金子が長駆ホームを陥れ、あっという間に先制をする。

これこそ、指揮官の慧眼か。

逆転された３回。源田からつないで、外崎が同点にした後。
今度は、「当面は4番」と監督が公言しているアギラーが、スリーボールから痛打する。
まだ打球の上がらない4番ではあるものの、当たりは強烈。

逆転された直後に、主砲の一撃ですぐに逆転。この流れを、隅田が３回の裏をしっかりと押さえることでググッと引き寄せ、４回の古賀のホームランで決定的にする。

終わってみれば８−２での圧勝。５回以降は、満塁のチャンスも２回作るなど、完全に押せ押せで進めていった。
隅田は、本調子でないながらも、要所を締め、佐藤隼をワンポイントで使うという、実に贅沢な贅沢な継投をみせ、ピンチを凌ぐと、７回の本田が圧巻だった。コントロールピッチャーであるのは間違いないのだけれど、そのストレートが、今年は唸っている。150キロ越えも計測した。
甲斐野が連投、９回は豆田がほぼストレートのみでねじ伏せる。

ライオンズは、先発が注目されているけれど、先発の後の陣容は、先発陣以上に分厚い。まだまだ、左にはヤンがいて、クローザーには増田も控え、そして、水上も元気いっぱい、糸川という隠し球もいる。どれも、「負け試合要員」ではない。勝ちパターンで投げておかしくないメンバーが揃っている。
そして、ファームには、平井や田村も控えている。

ごく控えめに言って、このメンバーが揃っていれば、先発は楽だ。なんなら、調子悪くとも５回投げ切れば、先がみえる、そう信頼できる陣容だ。

開幕２連勝。一応首位。単独首位っていつ以来だろう？

さあ、明日は松本航。オープン戦は決して順調ではなかった。まずは５回まででもいい。２失点ぐらいで切り抜けてくれて、後半勝負ならば、今のライオンズは、十分に勝機が見える。（もちろん、相手の先発を打てれば、さらによし）