見出し画像

パパと離れた理由を、娘に伝えました。

息子に関しては、家を出た理由を聞いてくることはほとんどなくなりました。
現在の友人関係がとても気に入っていて、逆に今更一緒に暮らすとなってもこの場所から引っ越すなら嫌だと。

家を出た時、娘はまだ小さかったのでちゃんとした説明はほとんどしていないままでした。
私も、どちらかというと物事のわかり始めた息子に対してどのように説明したら良いかを主に考えていました。

娘の涙

パパの家から帰ってくると、たまに娘は涙が止まらなくなることがあります。
「またみんなで暮らしたい」
と、延々泣き続けます。
そんな時私はずーっと娘を抱きしめているのですが、息子は娘の鳴き声がうるさいらしく、
「もういいじゃんそのことはー。泣き声るうさいよー」
とヘッドホンをしてゲームを開始するのが常でした。


先日も娘は帰宅後泣いていました。
「どうして一緒に暮らせないのか?」
仕事がいそがしいから、とか、そういう理由ではないことはもうわかっているようです。
「本当の理由はなんなの?ちゃんと教えてよ」
そう聞かれたわけではありませんが、息子と違う、女子ならではの感覚の鋭さを感じました。

これまで娘は、息子に伝える時に横で聞いているだけでした。
本当の理由は2人とも、できれば成人してから機会があれば。
少なくとも中学に入ってからくらいじゃないと、受け入れられないんじゃないかと思っていました。

何より自分の説明の仕方にも自信がなかったので。
パパのことを悪く言わずに、家を出た背景を伝えるという、自分の「伝える技量」に自信がありませんでした。
どこから話すべきか。
どういう話の構成にして、着地点はどこにするべきか。

最初に伝える時が一番インパクトも大きく真っ白な娘の心に入っていくので、言葉の選び方も慎重にしないと余計な勘違いを生んでしまいかねません。

ひとまず泣き続ける娘をベッドに連れていき、しばらく背中をトントン叩きながらその姿を見ていましたが、なんとなくこの子には今が伝える時なのかもと思い、一言目をどう切り出すか考えていました。
娘も、私からの説明を待っているように感じたので。

娘に伝えたこと

「一緒にいた時、まだ小さかったから、あんまり覚えていないよね?」
そんな言葉で切り出しました。
その後話した流れは前後の脈略の記憶があやしいですが、大体以下のような感じです。

みんな、おこりんぼになることあるよね。
お友達と一緒に遊んでいても意見が食い違うこともあるし、怒らない人なんていないし、別に怒っていいんだよ。

自分はこれが好き、お友達はあれが好き。
好きが違ったっていいじゃない。
お互い好きなものは違っても、
「あなたはそれが好きなのね、似合っていていいね!」
って、それでいいと思う。

だけど、ピンクが好きなお友達が、
「私はピンクが好きなの。
だからあなたもピンクの服を着てよ!」
って言われたら、どうかな?

自分が好きでピンクの服を着るならいいけど、誰かに無理矢理ピンクの服を着せられたら嫌じゃない?

パパはパパの思う正しいことがあって、それは全然いいことなのね。
だけど、ママがいいと思うこととパパがいいと思うことが違うと、おこりんぼが出てきてパパがいいと思うことに無理矢理変えようとするところがあったんだ。


あなたも18歳になったら大人になって、仕事をすることもできるし家を借りることもできる。
好きな人と一緒に暮らしたっていいし、動物を飼ってもいいんだよ。
ママとかパパは、こうした方がいいんじゃない?ってアドバイスすることはあるかもしれないけど、ママとかパパが言ったからってその通りにしなくてもいいんだよ。
自分の人生だから。
自分で決めていっていいんだからね。

でももしあなたに子どもが出来たら、赤ちゃんが出来たら、ちゃんと大事に育ててあげてね。
ママは、お兄ちゃんのこともあなたのことも、欲しいと思って来てくれたからすごく大事に思っているし、大人になるまで大切に育てていこうって思ってる。
だから、やりたいと思ったことは出来るだけさせてあげたいし、サポートしようと思っているよ。


パパもママもみんなで一緒に暮らしたいって思うあなたの気持ちはすごくよくわかってるよ。
一番大事なあなたの願いだから、そう出来たらいいなって、出来なくてごめんねって思ってるよ。

でも、少し離れている方がうまくいくこともあると思うんだ。
おばあちゃんとママは昔一緒に暮らしてたけど、その時の方が喧嘩いっぱいしたんだよ。
今は離れているから、たまに会える時は優しくしようって思える。


話の途中で、
「パパ、おばあちゃんとよく言い合いになってる。でも、いつも謝らない。」
と言っていました。
そんなことは聞いたことなかったのでちょっと驚きましたが、どちらの言っている内容が正しいのかわかっていなくてもその姿勢を目にしていたからか、あまり突っ込んだ説明はしなかったのですが、何を質問されることもなくすんなり納得した様子でした。

「紙ちょうだい。パパに手紙書く。」
と言い出したので、いや、それはやめてとお願いしました。^^;

ひとしきり話すと、ふざけながら
「もっと話して〜もっと話聞きたい!」
と笑いながらじゃれてきました。

大人が聞いたら
「いや、それじゃわかんないよ。もうちょっと具体的に説明して?」
となるでしょうが、私が思うに、

ちゃんと説明しようとした私の姿勢が伝わった
自分が本当に大事にされていることがわかった

この2点で娘は大きく安心して、納得してくれたんじゃないかなと思っています。

単に年齢だけでなく、性別やその子の感性も加味して、それぞれに伝え方を工夫する必要があるんだなと感じました。

息子なら、こんな説明をしていたら途中で話を聞くのに飽きて
「もうわかった!」
と切り上げて自分の好きな遊びに戻っていたでしょう。笑

やっぱり女の子の方が、精神的な成長は早いのかなと思った次第です。


最初のハードルは超えたと思うので、成長に応じて娘がもう少し具体的に話を聞きたいと思った際にもそれほど抵抗なく話が出来そうです。

大切なのは、パパのこともママのことも好きでいてくれるということ。
性別年齢関係なく、人は平等だということ。
それを当たり前だと思って大人になってくれたらいいなと思っています。


子どもにどう伝えるかってすごく悩みますよね。
正解はないですけど、ひとつの例として参考になれば幸いです(*´︶`*)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?